地震に際して - 朝焼けの歌

この曲を聴く時の心の持ちようの違いによって、異なるポイントに引っかかる。
   
いつでも努力が 足りないらしかった
全ては僕が いけないらしかった
それがどうやら 世の中らしかった
僕の座席は 今夜もなかった
   
落ち込んでいるとき、この歌詞に苦しくなる。
何で上手く行かんのやろ、自分なんて…と思う時、そんな時に引っかかる箇所。
 
 
でもこの曲の救いは最後にある。
もうちょっと頑張ってみようかな、と思える時に気になる箇所。
   
かなしみに出会うたび 僕たちは思い出す
夜を越え輝いた いつか見た朝焼けを
かなしみに出会うたび 僕はきっと思い出す
夜を越え輝いた 君と見た朝焼けを
    
それでも僕らは夜明けを待ってる
それでも僕らは夜明けを待ってる
   
  
何度、友と朝焼けを見たことだろう。
心の中には幾つかの朝焼けの場面と、その時の清々しい気持ちが残っている。
いつでもその時の感情に戻れる。
 
未曾有の地震。
阪神大震災を経験した身でも今回の地震の被害は想像できない程のもの。
地獄図を目の前にした時、明日が来るのか、と思う。
でも明けない夜はない。
漆黒の帳を押し開け、明日はやってくる。
朝焼けの地力。
希望を捨てず、踏ん張ってほしいと思う。