BLKC 130回目

久しぶりに体調はかなりまし。
歯科で治療した所が歩いたりすると響いたりするが、まぁ仕方ない。
でも仕事の都合で職場を出るのが遅れたし、ひどい渋滞に巻き込まれたので、
道場到着は18時15分。
大慌てで形の稽古に参加するが、無級者の人と4本目までやるだけで終わる。
  
準備運動はオリヴィエが指揮をとり、その後ランニングとすり足の稽古。
この時、Tという8歳位の子に音頭を取らせて、彼の指示で稽古した。
ちょっと和気藹々とした感じになる。
その後、素振り。参加人数が多かったが1列で稽古。
左手の押しはまだアカンなぁ。
  
面をつけてからの稽古は通常通り。
有段者の人もいたが、オリヴィエのデモの相手を1度させてもらうことがあったのは喜ばしいことだった。
間近でオリヴィエの動き、手の動きを見ることができる。
それは「攻め」の稽古の時だったのだが、あぁ自分のやり方とはここが違う、と、
五感で感じることができた。
 
地稽古はオリヴィエから開始。
「地稽古〜!」と彼が号令をかけた後、つかつかと寄ってくる。
「どんな地稽古をしたい?」と問われる。
何を言ってるか分からん。
「よっしゃ、difficultな地稽古がしたいねんな」と言われる。
頭ん中は???で一杯。
どう攻めよう。面を打ちたいけど、これはオリヴィエに唆されているのが見え見え。
でも打ってしまう。胴を喰らう。でも1本にはならんやろ、と思う。
さぁ、どう行こ?
だんだん分からんようになってくる。
何をしていたか、本当に覚えていない。
オリヴィエの一挙動一挙動をしっかり見据えることで精一杯。
短かったけど、へロへロになった。
続いてAC。4段。
目が笑ってる。自分の竹刀がACに完全にコントロールされているのが分かる。
攻めた打ちをしても全部返される。
足運びを前後左右にするように心がけるもののだんだんと単一な動きになりがち。
いいところなく終わる。
その後、無級者相手の指導稽古を2,3本はさんでJDM。
久しぶりに一緒にやったが、彼の動きは読めるし上に跳ぶのが酷くなってると思った。
こちらに向かうベクトルが少ない。
だから返し胴なども結構決まる。
自分自身の悪い癖で、返し胴で前に足を出す癖があるのだが、それが帳消しになるから…。
それ以外でも応じ技をいろいろ試した。
その後APSなどともやる。
そして最後に掛稽古。
EGSとACの2人にかかれた。
ACの時には篭手を出されてるのに面を打ち込んで失笑される。
掛稽古の後、相掛稽古にもなったが、抜き胴を打ったときにACが「それ!」と言った。
 
稽古後にACに挨拶。
「打ってやろう、という心が表れすぎて右手ががちがちになってたよ。
もっとリラックスして!
私が自分から全く打っていかなかったのに気づいた?全部応じ技だったのよ。
動きがしっかり見えてしまってるから、打つのは容易かったわ。
でも最後の相掛りで、抜き胴を打ったでしょ。あれは本当によかった。
予想外だった。いい1本だった。」
かなりの時間、指導してもらった。
防具を外そうと戻り、オリヴィエに挨拶。
「気づいとったか?抜き胴はホンマよかった。タイミングも打突も完璧。
今日の地稽古はどうやった?
yasuは考えすぎるきらいがあるやろ。これはEGSも一緒や。
だから今日の稽古は考えささへんように仕向けたんや。
初めは考えとったけど、途中からはもう考えてへんかったやろ。
俺の剣を感じて、身体が自然に動くのに任せるようになってたと思う。
その中であの抜き胴は出てたんや。
月曜の稽古でも同じようにええ抜き胴を打ったよな。
基本稽古では姿勢とか手の握りとかいろいろ考えて稽古せんとアカン。
でも地稽古になったら、sensationにもっと重きを置くようにしてみ。
稽古を充分にしてきてるから、
身体が自然と相手の動きに反応するようになってきてるさかい。
稽古ではfull storyを書くのではなく、prologueだけ書け。
後は稽古に応じて変わっていく。 
でもホンマにyasuの剣道は変わったよなぁ。
来た時は少年・若者の剣道で青臭かったけど、
今はどっしりとした本当に「大人の剣道」になった。」
オリヴィエの言葉がくすぐったかったし、日本人なので謙遜の言葉を出しかけたが、
また"too Japanese"と言われるに違いなかったのでやめた。
でも2人の人から似たようなことを言われてるんだよなぁ。

帰り道、オリヴィエとちょっと話す。
「次の稽古がここLausanneで200回目の稽古なんだよ。」
「数えとったんか、やっぱりScientistやな。」
「日記をつけてるからね。でもオリヴィエは年間250回ほど稽古してるでしょ。
それから比べたら1年5ヶ月で200回だから多くないよ。」
「でもできるだけ稽古のチャンスを利用しとるよな。」
「うん。できるだけいろんな人と稽古したいから…。
200回目は職場絡みの道場での稽古になるから、201回目の稽古でね!」
「よっしゃ、じゃあな」
そう言って別れる。
200回の稽古。まだまだ数はしれてる。
あと何回ここで稽古できるだろう。
本当にいろんな人と稽古できることを楽しみにしたいなぁ。