RBLDOJO 40回目

今日の稽古はここ暫くの稽古の中で最も辛いものだった。
朝飯が少なかったか、寝不足だったのか、そういうことだけでなく、稽古自体もしんどかった。
 
昨日の帰り、オリヴィエに「じゃあ、明日!」と宣言していたので、
頑張って稽古に行こうと思う。
その為に、昨日の夜は12時まで書き物をし、(夜中はネットで地震の情報をチェックし、)
朝4時に起きて職場で仕事を終え、10時過ぎにバレースクールに行く。
この時までは気合い充分。

稽古前に鏡の前で片手突きの稽古をしてみる。
そこに来たオリヴィエが
「そんな感じやな。これから俺との地稽古では片手突きを試してみろ。
これからの試合にも役に立つからな」
と言う。ちょっと躊躇していたら、
「突きの稽古はお互いがよく分かっていないとできない。
道場でもなかなかお互いに稽古できないし、初めて会った人に突きを行うのは失礼やろうし。
俺とやったら心配せんと突けよ」
  
「素振り→面をつけての基本稽古→休憩→稽古→形の順でするぞ」とオリヴィエが言う。
最近、男子生徒のバレーのレッスンが厳しいので、
形の稽古を少し多めにしようとしているとは言っていた。
素振りだけでも結構しんどかった。
跳躍素振りを入れて200回程の素振りはいつもなら何でもないはずなのだが、
今日は息が切れるし、発汗が凄い。
跳躍素振りでスピードを上げる時に遅れる程だった。
面をつけてからの基本稽古でも何かイマイチ。
「篭手面→体当たり→引き胴→篭手すり上げ面」という連続技の稽古が
ちょうどオリヴィエ相手の時だったのだが、
「篭手面でちゃんと篭手が打ててない!」
「引き胴の後、篭手が空いてないから元立ちが篭手に行けない!」
等と叱られる始末。
これは結構難しいから仕方がないとはいえ、相手のことをしっかり考えた稽古をしないといけない。
  
トータル45分程の稽古の後、5分の休憩。
水筒の水をしっかり飲む。500ml程は飲んだと思う。
スタジオにあるバーで軽くストレッチをするが、飲水した後でもゼーゼーと言っている。
5分の休憩は短かった…。
 
面を再びつけ、地稽古開始。
水を飲んで少し楽にはなり、回り稽古での地稽古を開始。
バレースクールでの地稽古は指導稽古になるので、わざとちょっと隙を作ったりするのだが、
なかなかこちらの意図が分かってもらえなかったりする。
基本稽古で「面→体当たり→引き面→竹刀落とし→面」を稽古していたのもあったから、
それを誘ってみたりしたが、これは全くダメだった。
あと、多くの生徒が不用意に間合いに入ってきて、
こちらの竹刀が中心にあるにも関わらず、強引に面を打ってきたりする。
またちょっと攻めを強くして、menaceを少しかけたりすると後ろにどんどん下がっていく。
自分も上の人との地稽古ではこんなことを考えられてんねやろうな、と思う。
30分程地稽古をする。オリヴィエには当たれず。
  
さて、形の稽古か、と思ったら、
「yasu、こっちに来い。俺とyasuの2人が元に立つから生徒は二手に分かれろ。
1本勝負をしていくぞ!」
と、オリヴィエが言う。
何人相手にしただろう。半分程の生徒との1本勝負を繰り返す。
多分全員はしなかっただろうけど、10-15人程はしたはず。
指導稽古ではなく、こっちもやや本気でやらないといけないが、心には余裕がある。
相手を見ていると、人によって心構えがまちまちやな、と思う。
「打ってやろう」という意気込みをたぎらせている者、
やる気のない者、自分勝手な剣道をする者、様々。
結局1人を除いて残りは勝つ。負けた1人は背中を痛めているのが分かっていたのに、
思わず打ち込んでくる所をしっかりと受けて体当たりになってしまい、
それ以降調子が狂い、打たせるようになってしまったため。
彼女はちょっと不服そうな顔をしていた。
やっぱり本気で攻めて欲しかったんだろう、彼女の性格を考えたらな。
30分弱の連続1本勝負。
レベルに差はあるとはいえ、こっちも打ち込むことも多かったから、疲れた。
 
最後に形の稽古。4本目まで。
4本目のデモをオリヴィエとする。
「打ち太刀の突きの後の姿勢が良すぎる!」
「五段の審査だったら、落とされる握りをしている!」と言われる。
まだ1級やっちゅうねん、と思うが、将来のことを見据えてくれているのは有難い。
相手になった生徒はまだ覚えていないようで、凄くやりづらかった。
 
本当に疲れた。稽古後、残りの水を飲み干す。計1リットルの水を飲んだことになる。
「連日稽古してて、汗を凄くかいてるから、塩も必要やぞ。」
「梅干しを食べたいなぁ。」
「梅干しかぁ。俺も食いたい。日本の素晴らしい2つの食品は鰻の蒲焼きと梅干しやと思う。」
日本から帰る時のお土産は梅干しと鰻に決まった。
    
帰って、洗濯をしている間にちょっと昼寝。
それでも疲れが取れない。
うーん、本当にしんどい稽古だったなぁ。