BLKC 121回目

早目に帰宅したため、夕食を稽古1時間前に摂ることが出来る。
落ち着いて道場に向かう。
短髪になり、髭もかなり短くしたので、「もしかして仕事が一段落した?」とCPに聞かれる。
そうであることを告げ、仲間から"Felicitations!"の声をかけてもらう。
嬉しかったし、照れくさかった。
      
合気道のメンバーの数が異常に多かったが、剣道は通常通りだった。
畳を1,2枚上げたところで、オリヴィエに「yasuは止めとけ」と言われ、照明の調整などをする。

稽古は上下、左右などを取り混ぜた素振りを20本x数回。
その後連続で150回の素振り。
その後跳躍素振り30→20→10→5→3→1回と、気合、姿勢正しく行う。
ここまででいつもなら結構ヘロヘロになったりするのだが、意外に呼吸も落ち着いていた。
    
面をつけてからの稽古は通常通り。
技の稽古は抜き胴、出端籠手、引き技に終始する。
抜き胴、出端籠手の時にEGSと当たったが、殆ど間髪をいれずに続ける形になり、
ここで息が上がった。
もう少し落ち着いてもいいのに、とも思ったが、
彼との時にはスピードを考える稽古と考えてもいいのかな、と思った。
ちょうど引き技の時にオリヴィエに当たる。
バレースクールでの指導を踏まえ、押し一辺倒にならぬ鍔迫り合いを心がける。
でもどうもリズムが単調になっていたよう。
「yasu、分かるか。相手に多くの情報を与えたらアカンのや。
まだまだ与えすぎとる。もう少し複雑にしてみ。」
引きは少し前よりは良くなったはず。相手を制したままで引く事を学んだから。
でもまだ不完全。      
出端籠手で右に足をスライドさせながら打ちこむのはまだ苦手。
籠手の後の残心で苦労しているから、何とかマスターしないといけない。
    
地稽古はKF、JD、CS、RP、そしてオリヴィエ。
JDは籠手抜き面に来ることが多いから籠手胴に換えたりしたかったのだが、
胴への切り替えが難しかった。
KFには打ち負ける感じ。気迫というか持っている雰囲気で気圧される感じ。
遠間からの面打ちは決まったらしい。
CS。2段だが、そんなに強い感じはしない。
ただ自分が不注意に間合いに入ってしまっていた時にきちんと面を決められた。
RP。攻めのパターンが一緒、と以前言われたので、バリエーションをつけた攻撃を心がける。
張り、払い、かぶせ等も用いながらトライ。
1本勝負で籠手面を打った後に「面あり」と言われ終了。
「籠手は来ると思ったけど、そのあと面に素早く続けてしかも残心がしっかりあって、
良かったよ」と言われる。
で、オリヴィエ。攻めのことを考えて稽古していたが、途中で抜き胴の稽古になる。
「遅れてるんや。」と言われ、技の稽古の時のことを思い出しながら数本打つ。
なかなか決まらなかった。
1本勝負では抜き胴で取られた。
       
稽古後のシャワールームで
「今日、yasuに何本も足を打たれたよぉ。初心者、2級の胴打ちや」
と公言される。でも悪気があるのではない。目が怒ってない。
ただ恥ずかしかった。
少し前まで抜き胴はそんなに苦手じゃないと思っていたので鼻をへし折られた感じ。
稽古やな。
居合わせたCPが「彼がデカすぎるんだよ」と耳打ちしてくれたのには笑った。
 
その後、オリヴィエと2人でピッツエリアに向かい、
日本語の称号・規則集の翻訳や意味の解説をすることになる。
そして剣道指導法について話すこと1時間半。
剣道指導についての考え方。
「俺は利己的やから」と言うが、個人個人に応じた問題解決法を探っているのがよくわかる。
そして諦めない。
本職の性格もあるのだろうが、理詰めでフローも明確。
そして、バレースクールでの指導の経験が非常に大きなユニークさを彼に与えている。
バレーダンサーの方が一般剣道家よりも指導の体現化が早い。
だから彼が文言で説明したことが正しいかどうか、彼らの動きの変化で瞬時に分かる。
もし彼らができなければ、その説明が間違っているか不完全か、そういうこと。
彼らがいわゆる試金石になっている。
そんな事を御馳走になりながら語る。
   
外に出たら12時を回っていた。とても寒い。
凍えそうになりながら夜道を上り帰宅。
速攻眠りについた。