リタイア

全然ダメな稽古だった。
初めて稽古途中でリタイアした。
ジュネーブへの出稽古3回目。 
      
地稽古30分程続けていたが、途中で左肘を相手にぶつけた後、
痛みが酷くなり、だんだん左手で竹刀が握れなくなる。
回り稽古で自分が列の端に来た時に回り稽古から離脱した。
あと30分地稽古は続いたが、面は外さずに正座して見ていた。
見取り稽古をするつもりだったが、悔しくて見取り稽古にならなかった。
頑張れば、途中で再開できたと思う。
それをしなかった自分が情けなかった。
しなかった、できなかった自分。
30分続けていた地稽古は本当に地稽古だったのか、そう感じていた。
何もできない。
攻めて打ち込むがほぼ全部捌かれる。
仕掛け技は全滅。
応じ技を考えても、待ち剣に近くなっている我が身では居着いた所を打ち込まれておしまい。
自分の相手をしてくれた方々は本当に稽古をしたと思ってくれているのだろうか。
自分と当たって楽しい、と思ってくれてるんだろうか。
そう考えると、自分がすごく場違いな所にいるような気がしてきた。
今日相手になって頂いたのはオリヴィエ、SL、KFといったうちの道場のメンバーと、
A、J、V、Dといったジュネーブおよび他道場からの方々。
格が違う。レベルが違う。
そう思い出したら、前に出ようという心がなくなってしまった。
     
恥ずかしいがこれは事実。
稽古後も自分の情けなさに愛想がつきた。
KFとSLを車に乗せて戻ってきたが、心はどんよりしたまま。
来月の地稽古はどうしようか。
それより木曜からの道場で皆に会わせる顔が無い…。