BLKC 98回目

火曜のジュネーブの件があったので、行くのは少し気が引けていた。
だが、行かないとずっと行けなくなりそうなので意を決して道場に向かう。
着替えているとオリヴィエが入ってくる。
「元気か?ホンマか?」と尋ねられる。
ジュネーブでの左手の話は説明したが、ネガティブモードになっていた心の件は言えずじまい。
「稽古を続ける方が楽や。で、身体を壊してしまう。
逆に、稽古中に休むという方が、より勇気のある行動なんやと思う」と言われる始末。
何も返せなかった。
EGSも気遣ってくれるが心苦しかった。
         
道場に入ると形の稽古が始まっている。
でも人数が少なく、子供ちゃんが余っている。
以前「袴の履き方を教えて」と言ってきた子供ちゃん。小学校低学年かな。
「形しようか?」と声をかけると、喜び勇んで木刀を取りに行く。
何か心がホッコリして、声をかけてよかったなぁ、と思う。
問題は言葉や。子供ちゃん相手やから、英語は使えん。フラ語のみ…。
これも修行や、と思って頑張る。
「何本目まで出来る?」と尋ねると「2本目まで」とのこと。
1,2本目を何度も繰り返す。
照れくさいのか目を合わせてくれない。そうだよな。
僕も始めた頃は上の方々ばっかりで照れくさかった。
今も時には目ではなく、鼻を見ていることもあるし…。
込み入ったことはフラ語で説明できないので、
構え、歩みなど、簡単なことを簡単なフラ語で説明する。
「分かる?おっちゃんのフランス語?」
「うん」と頷いてくれる。
有難い。
20分ほど2人で稽古していた。
最後の5分ほどはオリヴィエが来て、僕の背後から子供ちゃんにアドバイスをしてくれる。
自分の形の稽古は出来なかったが、ほんわかしたいい時間だった。

形の稽古が終わると、足底が本当に冷え切っていることがわかる。本当に冷たい。
本当の冬やな、と思う。気温が5度あるかないかだし。
稽古はほぼ通常通り。
最近思うのが、打ち込みの時の腰の位置。
腰がひけているのではないか、と思う。手打ちになっていると言う感じに近いかも知れない。
これは自分が少々感づいていること。
腰を入れて打ち込むことを積極的に念頭において稽古しているが、
きちんと体現できるまでにはまだまだかかりそうだ。
それと足が重い感じがする。
足腰が弱っているのか?
やっぱりトレーニングが必要かなぁ。