BLKC 86回目

出だしからおかしかった。
背筋や下腿が痛いし、暑くてたまらかった。
準備運動、素振りの時点で滝のような汗。声も上ずっている。
道着がかなり汗でボトボトになる。
早素振り30本で素振りが終わった時には、ひどい息切れ。
                          
そこからのメニューはいつもと全く異なったものであった。
EGSによる攻め、剣先での攻防プラス足運びの稽古。
これって、ここのところオリヴィエに
「練習してないから試合の時にどうしたらええのかよう分からん」
と言っていたこと。偶然の一致なのか、僕の言葉を汲んでくれたのか。
単純な攻めでの剣先の動き、体重のかけ方は何となく分かる。
でもそこから次の剣先の動きにどう移ればいいのかがよくわからない。
相手の剣先への力を理解して別の剣先の位置を試すのか、
自分のリズムを考えて移るのか。
足運びも連動しているはずだ。未だ分かりかねる。
最後に相手の攻めを外す稽古。
オリヴィエの手の動きは小さく、剣先の動きも最小限で相手の竹刀を外している。
自分がやると手元の動きは小さいが、剣先は大きな弧を描いてしまう。
右手のコントロール?
                  
この攻めの稽古から派生して、防具をつけて「突き」の稽古が始まった。
時間をゆっくり取ったまともな「突き」を稽古したのは初めて。
稽古中に突きを打たれるのは別に怖くないのだが、自分が「突き」を打つのは怖い。
J-DMと最初に稽古したがお互いにちょっと重めの突き。
2人目にオリヴィエと当たる。
「強すぎる。怖がらんと、肩や手の力を抜いて軽く打つように。」
そう言われて腕、手の力を抜いて突く。
剣先の高さが高めなのか、面金のへりに当たる事が度々あった。
コントロールの悪さは改善しなかったが、オリヴィエ相手に少しは突きが怖くなく打てはじめた。
その後ACやCP相手に練習。人に依って全く異なる突き。
ACは足が跳び込み気味なので、ちょっと怖いな、と思った。
その後、突きに対する応じ技の稽古。
竹刀落とし面、すりあげ面等。
これはTPとやったのだが、剣先の攻防も含めてくるので、タイミングがなかなか分からなかった。
初回なので、シンプルにして欲しいなと思ったが、彼は言っても聞かないだろうから、止めた。
ちょっとバックする方が間合いが取りやすいかもしれない。
                            
次いで地稽古。何故か女の人とばかり当たる。
IM、AT、CG、AC、APS、全て女の人。レベルもこの順番。
AC、APSは三段なので、こちらから掛らせていただくことに専念。
下手な姑息な剣先の攻防をしてもあまり意味がないので、足運びに重点を置いて攻めた。
跳び込んでの面打ち。
出端籠手は全く取れず。払い籠手。
応じ技では抜き胴、返し胴、籠手抜き面。籠手抜き面はAPSの時に取った。
ただ、AC、APSいずれの場合も居着いた時に跳び込んで面を取られた。
緊張が解けているのをきちんと見分けられているのだ。
                         
稽古後、APSから「yasuに打ちこみにくくなってるね」と言われたので、
「APSにも全然打ちこんでいけないよ」、と返したら、
「簡単に打ちこまれたら3段の意味がないでしょ。2秒で打ち取ってやるわよ!」
と笑いながら切り返された。ちょっと怖かった。
ACからは、いまだ打突の強度が不十分な事を指摘される。手の内の問題か?
CPが「明日は朝稽古に行けないです。ごめんなさい。稽古来ますか?」と訊いてくる。
返答に苦慮しているとEGSが「じゃ、来週にしよっか」と。
助かった〜。本当にもうクタクタだったから。
明日の朝稽古に行っても、最後までできる自信がなかった。
最後にオリヴィエが「yasu、先週何日稽古した?」と訊いてくる。
「毎日。でもね、これは例外的やから…」と言い訳。
そういや、JDMとかからも同様の事を尋ねられていた。
人の稽古日数なんて気にしなくてもいいのに…。
しかもバレースクールとか、基本稽古が多く、回数やない、と心から思う。
真面目に剣道に取り組みたいだけ。
オリヴィエやEGS、CPなど、スイスのみんなの指導をできるだけ身につけておきたいだけ。