RBLDOJO 26回目

朝、職場で仕事をしていると、SMSが届く。オリヴィエから。
「今日の稽古15時から16時半」
えっ、2時間早まる、っていうこと?
大急ぎで稽古に行けるように仕事の段取りを組み替える。
ギリギリに仕事を終え、バレースクールに駆けつける。
オリヴィエらが昨日Martignyで行ってきたプレゼンの様子を聞いた。
デモでは地稽古をしたらしい。
で、向こうのお偉いさん達(弁護士、大会社社長など)に道着、防具をつけさせたら、
本当にみんな興奮した。
「子供みたいやったんでしょ?」と尋ねると、果たしてそうだったよう。
「プレゼン自体は短かったけどよかったよ。でもお金を稼ぐ意味もあったからね。
そういう意味でも成功やった」
                                
稽古は至ってシンプル。足さばき、基本面打、早素振り、切り返し。
そして、引き面、引き胴。
これを指示した時に、オリヴィエはこっちをちらっと見た。
もしかしたら、この稽古は僕のことを考えて、ずっと入れているのかもしれないと思った。
だってオリヴィエとの引き面の稽古で、
引き技のタイミングが上手くとれないことが発覚して以来、ずっとこの稽古をしている。
それまではそんなに集中的にやっていなかったし…。
そう考えると、やはり僕のための稽古と考えてよさそう。
引き面は形になってきているように思う。
ただ引き胴は元立ちが充分受けてくれず鍔迫り合いが上手く行かなかったので綺麗にはいかず。
元立ちも「ゴメン」と言っていた。
ゆっくりとだが進歩はしているよう。
最後に面を着けている者同士で「相打ち掛稽古」を行う。
MFK相手に行うが、掛稽古になっていないことを途中でオリヴィエに指摘される。
MFKが抜けて行き過ぎるので掛稽古になりにくい。
こちらは準備して追いかけていき、面打を行うのでいつもMFKよりも速く打突できてしまう。
稽古後にこのことは話し合った。
やっぱり今は1年生中心の稽古だから、自分の稽古量は少なくなってしまう。
ただ彼らの剣道を見て、自分も振りかぶった時に刃筋が若干左に曲がることに気がついた。
鏡を見ながら右手の力を抜くように心がけて補正していく。これからも必要な稽古。
                         
稽古後、オリヴィエが「yasu、わかったやろ。あのイタリア人のVはもう大丈夫や。
でも別のフランス語を理解できる奴が、全く俺の指示を理解できてなくて稽古中に怒ったこと。
3つのポイントを説明したのにそのうちの1つも体現できへんかった。
だから俺は怒った。剣道をしないんやったら、スタジオにいる必要はないからな。」
そう、今日の稽古中に1人の男生徒に説教していた。
彼がVのように変化してくれることを祈ろう。
あと、数週間後には1年生が防具をつけるようになるらしい。
彼が今防具を修理しているらしく、その時期との兼ね合い。
でも防具が充分足りるかどうかは定かではないらしい。
消耗品だからね、やっぱり。
さて、僕も防具をオーダーせねば。