Kasahara Cup 1日目(1)

今日はKasahara Cup 1日目。
仕事が忙しく、2時間程の睡眠時間しかとれなかったが眠くはない。
緊張しているということだろう。
朝8時15分に道場前で待ち合わせて車でGenèveに向かう。
昨日一緒に地稽古したCHが同乗していて、いろいろ話す。
剣道のこと、フラ語のこと、いろいろ。
9時35分に会場到着。J−DM、NC、GP、ATがもう来ていた。
「緊張してる〜?」というのがやっぱりみんなの挨拶になっている。
そう、級審査が午前中にある。
着替えて登録。オリヴィエが登録の掛をしていて、20SFr払う。
10時から審査開始と言っていたが、垂れにチョークでナンバリングしたのがその頃。
2級が6名、1級が9名、という受験者数。
11時前になって説明が始まり審査へ。
僕は2級の2組目(3人一組)。
GenèveのVincentが立ち会いをしている。
自分の切り返しを行ったあと、次の受験者であるJ−DMの切り返しの元立ちとなる。
本当に緊張していたんだと思う。
切り返しの元立ちの最後で、体捌きを忘れてしまい、ぶつかってしまった。
何をしていたんだろう、何を考えていたんだろう。
誰が見てもわかる明らかなミス。
この切り返しで落ちた、っと思った。
地稽古に備えて元の場所に戻った時に、傍らにいたEGSに「失敗した〜」と呟いた。
でも地稽古を2回しないといけない。
ここからは気を入れ直した。
何か逆に肩の力が抜けて楽になった。
攻めも強くなっていたし、
「応じ技はネガティブにみられやすいからやるな」と言われていたが、抜き胴もした。
追い込みもやったなぁ。
審査なんてことはもう考えてなかった。普通に稽古している感じになっていた。
2人との地稽古したが、やり尽くしたぞ、と思った。
切り返しのミスがあるけど、地稽古はやるだけのことはやったし、もう悔いはなかった。
結果を待つ間、1級の審査をずっと見ていた。
やがて結果発表。
オリヴィエが審査結果をみんなに伝える。
2級は5名、1級は6名が合格。
合格者のみ形の審査に。
形は級ごとに全員でおこなった。
僕の相手はJ-DM。
彼は打太刀が嫌いだったので、仕太刀になって喜んでいた。
緊張が高まってしまい、間合いの取り方でミスをしかけた。
1,2本目はほぼ問題なし。
3本目、仕太刀の突きをいなして下がっていく時に、最近注意されていたことを考えながら後退した。
充分にいなせなかった。
でも終わってしまった。
形の審査結果は全員合格。
2級合格。
仲間のうち2級は1人、1級は2人が落ちたので、そんなにみんなで手放しでは喜べなかった。
登録料30SFrを支払いにいった時に、オリヴィエと話した。
「切り返しでミスしたから落ちたと思った」
「見とった。でも地稽古は本当によかった。
初めは誰が地稽古しているのか分からんかった。
声からはyasuと分かったんやが、構えから、気位からいつもとは全然違っていた。
ここ数週間で構えや姿勢がガラッと変わっとるしな。
打った後の残心の取り方もよかったし、別人のようにみえた。」
何も考えていなかったのが良かったんだと思うけど、
オリヴィエが褒めてくれたのは本当にうれしかった。

これで自分がスイス剣道連盟で剣道をした、という小さな足跡を残せた。
あとはパスポートが来るのを待つだけ。