UNILDOJO 16回目

久しぶりの職場絡みの道場。9月に入ってようやく始まった。
雨の中体育館に着くと、CPが雨の中立っている。
父親のEGSがみんなの防具をたくさん積んでくるので、その荷下ろしのため待っているという。
待ち時間に試合のことなどを話す。
最近はからかったりからかわれたり、じゃれるようなこともある。

稽古は形を30分弱。
その後は、13名の初心者に対しほぼ同数の経験者が相手をすることとなる。
本当の初心者なので基本から。
何人が残るんかなぁ。去年はゼロだったけど。
元立ちをしていると、初めは恐る恐るだった人がだんだん慣れてくるのが見てとれる。
で、徐々に力任せに打つようになってくる。
竹刀に対して面を打っている時にはいいのだが、
実際に面を打たせたりすると、方向が定まっていなかったりしてヤバい。
篭手なんて最悪。
でもここは我慢のしどころ。説明も少しするが、聞いちゃいない。
しようがない。
時間がかかるし。

自分たちの稽古はほんの少しだけ。30分程。
地稽古は2,3人と行えた。
CHがまず「やろう!」と言ってきた。いつもはなかなか相手できない。
普通に地稽古を始めたが、こちらがどうしても優位になってしまう。
相手によって地稽古のやり方を変えよ、ということを思い出し、
こちらの攻め溜めをよりじっくりしたり、応じ技を増やしたりしようとする。
ところが彼女の打ちの回数が増えてきて、掛稽古のようになってきた。
まずいと思って、構えをしっかり取り、落ち着かせようとしたが効なく、
やみくもに打ってくる。
それが最後まで続いた。
稽古後、挨拶し話していると、彼女の目がウルウルして、涙がこぼれた。
「yasuとの地稽古の時、どうしても打突が入らないの。
いつも、今日こそはと思うんだけど、ダメ。
数打って1本でも当たれば、と思うようになってしまったの、今日も。」

単なる地稽古だったのだが、そこまで真剣に稽古していたということに驚愕した。
師匠など、もっと上位の方との地稽古では涙を流すことはなかっただろう。
ある意味、僕をライバル視しているからだとも思う。
そこまで熱くなれるって、若いって凄いな、と改めて感心し、
自分は年食ったな、とも思った。