強烈な言葉(宮崎駿)

あの宮崎駿がiPad関して発したコメントを見つけた。

宮崎:あなたが手にしている、そのゲーム機のようなものと、
妙な手つきでさすっている仕草は気色わるいだけで、
ぼくには何の関心も感動もありません。
嫌悪感ならあります。
その内に電車の中でその妙な手つきで
自慰行為のようにさすっている人間が増えるんでしょうね。
電車の中がマンガを読む人間だらけだった時も、
ケイタイだらけになった時も、ウンザリして来ました。
                    
宮崎:あのね、誰にでも手に入るものは、たいしたものじゃないという事なんですよ。
本当に大切なものは、iナントカじゃ手に入らないんです。 
一刻も早くiナントカを手に入れて、
全能感を手に入れたがっている人は、おそらく沢山いるでしょう。
あのね、60年代にラジカセ(でっかいものです)にとびついて、
何処へ行くにも誇らしげにぶらさげている人達がいました。
今は年金受給者になっているでしょうが、そのひとたちとあなたは同じです。
新製品にとびついて、手に入れると得意になるただの消費者にすぎません。

あなたは消費者になってはいけない。生産する者になりなさい。 

                                                
強烈な言葉、表現。あの温厚そうな宮崎駿の言葉とは思えないほど。
でも、良く分かる。同感だ。
iPadなどの様々な新しい機器に対応、順応していくのは仕事柄必要なこと。
でも心の隅にはいつもそんな自分を嫌悪する自分がいた。
そんな自分を見て、年を取ったんだ、とか、どんどん時代から置いてかれるな、とも思った。
でもそれはとてもナチュラルなことなんだと改めて思うようになった。
しっかりと創造性を高め、発信できる自分でいたい。
そう思う。