Aarau剣道セミナー2日目

午前5時に起き、6時過ぎに家を出てメトロに向かうが、メトロが来ない。仕方なく、急遽ローザンヌ駅まで徒歩に切り替える。下り坂ばかりだからたいしたことではない。自宅から15分程で到着。
Bielで乗り換えた時に、RPと会う。Aarauまでの道すがら、昨日の稽古の状況、剣道のことを話しながら過ごす。
稽古開始は9時。
やっぱり素振りが多い。後でRPに聞いたら300本はしてたよ、とのこと。辛かったが、今回は落ちずに済んだ。切り返しの時間も長かった。その後、昨日の復習。続いて、払い技、引き技の稽古となる。今回のセミナーで網代先生はいろんな基本の技を再確認させることを目標にしていると感じた。稽古は3人が1つのグループとなって行っていくモノであったが、みんな真面目に取り組むし、指示をしっかり把握していたので、昨日のようなストレスを感じることはなかった。最後に30分、回り稽古で地稽古となった。狭い体育館で人がひしめき合うので、隣とぶつかったり、隣の竹刀を食らったりと問題もあったが、初めての相手ばかりだったので、非常に面白かった。
午前中の稽古が終わった段階で道着はみんな汗でボトボト。昨日と同様。バレンシアでもここまでの汗はかかなかったなぁ。
場所を移動し、Aarauの道場で出前のパスタの昼食をとり、道場内で仮眠。長袖を着ていたが、寒い。でも少し眠り、午後の部へ。
午後からもまた素振りから始まる。今度は数を数えたが、やっぱり300本以上あった。切り返しはちょっと趣向を変えて、通常の方法の後に、面ー胴の通常のコンビネーション以外に、右面2ー左胴2ー左面2−右胴2、右面ー左胴ー左面ー右胴、と言ったモノも。その後また体育館の長い方を使って、これらの切り返しを続ける。通常の切り返し以外はやっぱり慣れてなくてリズムがつかめず間違えることも多かった。その後、ちょっとしたゲームとなる。4グループに分かれて、踏み込み連続面打ち、二段打ちの速さを競う。負けたチームが罰ゲームで早素振り50本。幸いにもうちは罰ゲームなし。RPのチームが負け続け、何度も早素振りをしていた。
その後、体当たりの稽古。体当たりー引き技。体当たりはしっかりと稽古したことがなかったので、いい経験。鍔迫り合い後の引き技と混同するところもあったので、今後考えながら練習しよう。でもやっぱり左手でちょっとした細工をしないといけないんだな。
先生同士の稽古の見取り稽古。4名の先生方が網代先生と地稽古するのを見学。こういった機会も殆どなかったので面白かった。中でもHu先生の剣風は本当に憧れる。どっしりとして力強い。オリヴィエとは全く体格が違うので、全く別の剣風になるのは当然。両方好き。
その後もいくつかの技の稽古をした後、最後の地稽古。先生にかかろうと走っていこうとしたが、何人かに掴まり、お互いの地稽古に。数本の地稽古を終え、そそくさと先生の元へ逃げ出す。網代先生に。殆ど打たせてもらえない。でも竹刀を左に何度も逸らされることがあった時に返して右面を入れることがあった。「そういう手で来ましたか」と、つぶやかれたので良かったのかな、と。最後にしっかり攻めた面を1本打たせていただき、終了。次にHu先生。中心を取って、攻めるのだがやっぱり打たせてもらえない。タイミングを変えたり、攻めを強くしたり、いろいろ試すがダメ。かわされるし、返し技を食らう。最後までそんな感じだった。女子ドイツチームのキャプテンとの地稽古の途中で時間切れ。
稽古後の挨拶ではHu先生に「中心をしっかりとって攻めてるのはよかったよ。でもその後の溜めが少ない。すぐに打ってしまってる。後一瞬、溜めを作ってから打ち込むことを心がけてみ」、と。
網代先生からは「頑張ってください」と。これはみんなに同様の声かけだった。
2日目を終えたが、ちょっと負傷。右小指は体当たりで打撲したし、左脹脛と大腿は軽い肉離れ。指はともかく、足はすぐに良くなるだろう。疲れたが、基本をみっちり練習することになりいい稽古となった。