BLKC 66回目

寒い。半袖では寒いくらいになっている。
ここ数日最高気温は20度を下回っており、
朝、自宅も自動的に暖房が入っていたほど。

小雨降る中、稽古開始半時間前に道場に到着。
今回も木刀による稽古から開始。しかし形ではなく、手の内の稽古。
うーん、このところこういう稽古が多いのだが、
長時間のフラ語での説明は辛い。
集中して聞いているのだが、どうしても理解できないところがあり、落ちる。
しかもだんだんスピードが速くなっているし、辛い。
ATとのペアで稽古するが、手の内がやっぱり甘いようで、
木刀の打突が重い、と言われる。キレがないと。
手の内と同時に前に押し出してしまう癖が出る。この辺りが課題。

面をつけてからも手の内を意識した打ちの稽古。
KFの面打ちの時に、間合いが非常に近かったのだが良かったのか。
この時の間合いへの疑問が、今日のその後の稽古の迷いに繋がっていった。
自分の面の間合いはもう少し遠いと思っていたため。

その後は裏・表の払い面。丁度オリヴィエと当たったが、自分の払いは弱い。
手の内の問題だと思い、ちょっと是正してみる。
この時には師匠は何も言わなかった。
次にEGSと同様の稽古。
彼は自分自身の払いをきちんと見極めたかったようで、
わざと2段階になった払い面を行っていた。
僕も同じようにやってみるが、あまりこの癖をつけない方がいいんだろうなぁ、とも思う。
続いて面切り落とし面。
四段のMWがオリヴィエと模範を示した。
MWは元だったのだが、面が中心を外れる。
「俺を恐れとる?」とオリヴィエ。
中断に構えたMWだが、オリヴィエが竹刀を合わせたら左に竹刀が自然と押してしまうらしい。
で、彼の竹刀が中心を外れ左に流れ、面が外れる。
彼のような有段者でもそういう事があるんや、と思って興味深かった。
SBと面切り落とし面の稽古をするが、掛の時に中心をずらされてしまう事が度々。
中心の取り方が甘いという事かな。
続いて、面打ちに対する様々な返し技を試す稽古。
返し胴の間合いが深すぎる。面を受けるタイミングが遅いのだと思う。
切り落とし面はちょっとさまにはなったが、まだまだ成功率は低い。
出端篭手はまだ曲がっているかも。

続いて地稽古に。
回り稽古ではなく、地稽古−一本勝負で勝負がついた者から交代していく。
ATと。Bern Cup後の彼女は変わったと思う。
すごく積極的で負けん気を出してくるし、特に僕にはいろいろ言ってくる。
互いに返し技の稽古もしたいのが分かるので、そうする。
彼女のやりたそうな鍔迫り合いとかも一緒に稽古。
阿吽の感じまでは行かないが、
稽古を一緒にしているうちに何を考えているかがちょっと分かるようになったかもしれない。
一本勝負でも「うーん、ダメ」と言われ、何本か取らせてもらう事になった。
出端篭手の時には「いい打ちやったと思う」と。

続いてMWと。
かからせてもらうが、この時に間合いの指導をいただく。
KFとの時から迷い始めた間合い。
「間合いが近い」と言われ、少し遠間からの打ちを稽古させてもらう。
1本勝負は攻めが足りなかったし、丁度居着いたところに面を頂いた。

続いてオリヴィエと。
攻めが足りないこと、中心をきちんと取っていない事を彼の竹刀が教えてくれる。
恐れているんだ、気が足りないんだと後になって思った。
前に気が出ておらず、先を取られる。
返しに終止することになる。
こんなんはアカンよな。
そう思って真正面からきちんと対峙。
手元が上がったところを出端篭手。でも反射的だった。
「そう、その篭手です!」
今までにない篭手の感触。
何をしたのかは分からないが、真っ直ぐ正面に伸びたと思う。
一本勝負では攻めてもかわされ、やはり居着いたところを面一本頂く。

最後はKFと。
この時にオリヴィエが再度
「一本を取る事よりも手の内をしっかり認識して打つ事!」と言ったので、
バタバタと走り回るのではなく、打ちに集中した稽古をした。
間合いはやっぱり掴みきれなかった。

稽古終了後、オリヴィエが寄ってきて
「あの篭手は真っ直ぐでよかった。手の内も良かった」と言ってくれた。
「でも再現できないよ、多分。ホンマ反射的に打った感じやったから」
と言うと笑ってた。
あの感触は今もしっかり覚えている。
でも本当に、あの籠手は再現が難しいだろうなぁ。