BLKC 60回目

昨日のBern Cupから一夜明け、道場の稽古に急ぐが仕事で遅くなり5分遅刻。
オリヴィエが慌てて向こうからやってきたところに鉢合わせ。
オリヴィエと一緒に稽古できるんや!やったーっ!
「よかったな、昨日の試合。」
「知ってたん、結果? トーナメントに上がりたかったんやけど無理やった。
でもそやから、紅白戦の時にやり方をちょっと変えてん。」
「どんな相手やったか分かっとる?」
「1人目がうちのRPで、2人目がAarauのH、3人目がZürichのGでしょ。」
「RPはやりにくい相手やろ。あとのHとGはスイスチームのメンバ−に何度もなってる奴らやで。
yasuがあいつらを負かした、って聞いて面白いと思ったよ。
うまくいかんかった時の事を考えて、次にはちゃんと別の方法で臨んだりしたんはいいことや。
これからはyasuが自分の剣道をするのをハッピーじゃない、とは言わせへんで。」
ちょっと茶化された感じもするが、喜んでもらえたのは本当に嬉しかったし、
前日のオリヴィエのいろんなサジェスチョンが心の支えになっていたのは確かなので、
本当に感謝していた。

道場では畳上げをしている最中。
会う仲間、会う仲間から「おめでとう」と言われた。凄い連絡網だと思った。
でも稽古はボロボロだった。
上の先生方から
「指示された事ができてない。きちんと攻めてないし、形通りにやってるだけや」と言われたり、
不十分な竹刀落としの時に、中心がきちんと空いていないと、突きを食らったり、
単純な面打ちを何度も繰り返すように指示されたり(手元が上がり過ぎ!)、ボロボロ。
でも後からよく考えると、できていない事、失敗している事をきちんと説明してくれ、
直るまで繰り返し稽古させてくれている事に気づいた。ミスをそのまま流されていない。
級者同士でやる時にはそんな事ができないので、上の先生方の指導を有難く思った(今になってわかった)。
でも細かい厳しい指導になったなぁ・・・。

最後の最後にオリヴィエと地稽古で当たる。
本当はしんどくて面を外していたSeが戻ってきたので、Seの順番だったのだが、
なかなか入ろうとしないので、オリヴィエに促されて僕が当たらせてもらう。
オリヴィエとできるチャンスって道場ではなかなかないのに、もったいないなぁ、って思った。
でもやっぱりボロボロ。ガムシャラに攻撃するのではなく、
中心を保ち、気合いともに、じっくり攻めるということは心がけていた。
手数は少なくなったが、オリヴィエの動きに集中して、それを捉えるのを一番に考えた。
でもなかなか正しい打ち間まで入れず、打ち込めない。打ちこんでも凡ミス。
気で押される事も多かったので、苦手だが返し胴、払い面、すり上げ面などの技もトライした。
いつの間にか師匠からの返しを恐れている自分に気づくが、そこに「止め」の号令。
師匠への挨拶の時、
「良かったぞ、地稽古(…何が?? 相手をきちんと意識して捉えようとしていた事を言ってる?
攻め方のこと?)。
籠手はアカンな。力いっぱい切り落とそうとしとる。右手にまだまだ力が入り過ぎ。
あと、前の勝利を再現できるとは思うな。
昨日の自分と今日の自分はちゃうんやから」
いい言葉やった。次に進むためには後ろを見すぎたらアカンのや。
いろんな先生からの指導がちょっと厳しくなったような気もしていたのだが、
戒めの意味でもあったのか、と反省しきり。