合掌

これはここに書いていいかどうか迷った。今も迷っている。
でも自分にとっては非常に大切なことなので、きちんと記しておこうと思う。

今日叔父が死んだ。母親から携帯に連絡があった。享年66歳。
昨晩、久しぶりに母親から電話があり、叔父の話などをしたばかりだったので、初めはウソだろうと思った。自分と同じ仕事をしているのだが、仕事をする前にいつも座るソファーで座ったまま亡くなっており、安らかだったということ。
でもその死はあまりにも突然だった。
通夜も葬式もこの2日間で行われるので、帰国しても間に合わない。しかもアイスランドの火山の爆発で航空スケジュールが非常に乱れている。だから帰ってこなくてよい、ということになった。
叔父は元ラガーマン。小さい頃はゴツくて怖い人、と思っていたが一方でとても好きだった。うちは女系家族で男の人数が異常に少ない。その中で叔父は自分にとっての目指す男の1つの理想形であった。自分の父親とは違って酒も強く、豪放磊落で社交的、人情に厚く、そこが本当に好きだった。
大人になってからは、こちらを立ててくれるようなことも多くなったが、
人目を気にせず、「○○ちゃん」とちゃん付けで呼ぶのには閉口した。
ただ、ここ最近は心不全、脳梗塞などの影響で、以前の豪快さは鳴りを潜め、鬱傾向でもあったようだ。
でも自分は海外に移ってしまったのでそんな姿は見ていない。
自分の中では、今でも叔父は以前の身体のゴツイ、豪快な姿のまま。
でも、もう話もできない。
自分の思い出の中でしか会えない。
いまだに信じられない。
果たして自分は叔父の姿に近づけているんだろうか、
自問自答してみるが、どう贔屓目に見ても子供の頃に見たあの頃の叔父の姿には全然かけ離れている。
まだまだ小さい男や、と思う。
それが悲しい。
これからでも、一歩でも近づけるように努力していきたい。

叔父の冥福を祈る。
合掌。

追記:
ここまで職場で書いて帰ったのだが、
やっぱりアカン。
帰り、高速飛ばしていたら、もうアカン。
クソーッ。
前が見えへん。何でや!
これ以上は書けん。でも、おっちゃんに可愛がって貰うたこと、一生忘れへん。
おっちゃんと血が繋がっとること、誇りに思っとるで!
有難うナ。見とってな、これからも。
ホンで、アホなことしとったら「何やっとんねん!」って、あのゴツい手でしばいたってや。
僕はいつまでもおっちゃんの一人っきりのアカンタレの甥っ子やさかいナ。