BLKC 44回目-2

この日、1人の男が出稽古に来ていた。
更衣室に入ってきて「剣道ってここでいいんですか?」と聞いてきて着替え始めたので
新会員か、と思っていた。
稽古開始前、オリヴィエから紹介。
「ベルンからの出稽古で級者。
身体が大きいから、いつもと違う稽古になるやろ。でも気をつけて、な」と。
稽古開始してから基本稽古、2回の地稽古で彼と当たる。

左の脇が閉まっていない。
右腕に力が入りまくっている。
打ち込みのときに身体が一旦下に下がる。
こちらが打ち込むと、必ず竹刀で面を防御しようとする。
などのことが見えた。

これらの事に対してこちらがどう攻めればよいか、
分かるものもあれば分からないものもある。
これからじっくり研究していこうと思う。
相手の弱点、癖を見つけながら稽古するようになったのは、ちょっと進歩したのか?
でも悠長にやっていると、ボーン、と打ち込まれることもあるので気をつけねばならない
(彼の場合はなかったけど・・・)。
構えなど、うちの道場では見かけない癖が多くあり、初心者、級者っていうのが頷けた。
でも彼の勇気には頭が下がる思いだった。
自分なら自分のレベルの低さを思って、見知らぬ道場への出稽古なんて怖くてできないと思う。
意気地なし。自分の弱点のひとつはこれ。

稽古後にオリヴィエはマンツーマンでずっと指導していた。
更衣室に彼らがやってきたのは午後10時40分頃。30分程居残りしていたことになる。
出稽古の人に対するオリヴィエの丁寧な指導は以前から。
「一期一会」の人生。礼を尽くすオリヴィエの姿に改めて尊敬の念を深くした。