BLKC 40回目(見学)

道場に向かうも、ばね指の治療のための安静のため、今日は見学。
道場前でオリヴィエに会う。
「元気?」
「あかんのです。ばね指になってしもうたんでここ1週間は休みます。」
「そうかぁ、残念やなぁ。あっ、ちょっと手ぇ見せてみ?
(と手の平を合わせる。オリヴィエの手は一関節分大きい。僕も手は大きい方なんやけどなぁ) 
そうやなぁ、まずは今は安静やけど、
再開時には柄の太い竹刀に換えた方が方がええかもしれんな。
あと、これは強制ちゃうけど、自分の稽古できへん時でも道場に来れるんやったら、
初心者の元立ちやったり、打ちこみの指導するのはどうや?指導用の短い竹刀もあるし。」
「でもこっちもまだまだ初心者やし、言葉も・・・」
「分かってる。でももうやってるやろ。それを続けるだけのことやで。
逆にみんなの持っている違った問題をきちんと認識して、
それを伝えることで自分の剣道にもええ影響が出てくるで。
まぁ、強制ちゃうけどな(笑)」
一応道着を持って行っており、オリヴィエの言葉に一瞬「着替えようかなぁ」、と思うも、心を鬼にして思いとどまる。
見学のため着替えずに道場で座っていると、
「どうしたんや、今日は剣道せえへんのか?」、と聞いてくる。
一人ひとりに繰り返し説明。
「早よ治るとええなぁ。また一緒に剣道しようぜ。」
繰り返しているうちに胸がグッとなってくる。

稽古前に畳上げを手伝ってるとオリヴィエが
「何やってんねん、畳上げなんかしてテンションかけてたら、治るの遅ぅなるやないか。」
と怒られる。ごもっとも。
で、その後は残念ながら見学。
基本稽古はオリヴィエが仕切る。バレースクールでやったのと同じ課題、打突の不規則なリズム、初太刀での気の問題を指導。一度聞いているのでよくわかる。
今日に限って幾つも新しい稽古が行われる。
「突きー切り返し」。元は上段。掛の初太刀は突き。それと機を同じくして元が面打ち。
その後掛が普段の切り返しを行う。突きの際、元はしっかりとあごを引いておくように。
「攻めー逆胴」。攻めの姿勢で相手をdefenseの状態にして竹刀を上げさせ、その際に逆胴。逆胴は振り抜くのではなく、何か掬うような感じ?右胴から左へ抜ける際の竹刀がそんな感じに見える。身体は相手に向かって左に抜けた後若干後退。相手の攻撃からの防御。
「攻めー送り足ー打突」。一足一刀の間合いから送り足で左足を前に。そしてスピードをつけ、打突。打突部位は打間に入ってから決めている?(打間に入ることで相手の動揺を誘い、空きをつくらせるので)
この3つが新しい稽古。
自分が竹刀を持てるようになってできるかなぁ(できないやろうけど・・・)。
ここは辛抱、辛抱、と分かっていてもやっぱり気持ちは焦る。
地稽古、一本勝負を見て稽古終了。

今日は非仏語使用者がいなかったのでオリヴィエも全編フランス語。ある程度のところまでは分かるのでよしとする。
でもやっぱりきちんと理解したい。皆とももっとコミュニケーションが取りたい、と切に思った。ええ仲間がいっぱいいるんやさかい。
自分は果報者や、と改めて認識した一日。