BLKC 36回目

朝から雪が舞う。路面にも積もってきている。これは危ない。帰りには積雪が酷くなることを見越して、車での出勤を断念。昨晩車をwhite zoneに停めてしまっていたので、blue zoneに移動させた後、メトロに向かう。意外にも駅でOPに出会う。「何でこんなところにいるの?」「妻を送って行ったあと、雪やったから車で移動することをやめて電車に切り替えたんや。これから電車でジュネーブに出勤」と。自分の降りる駅までメトロ内で会話する。昇級試験の話、4月に日本からお迎えする先生の話などなど。「また夕に」と述べて別れる。ここで気がついたが、帽子を取って話を聞いていた。自然だったのだが、改めて自分が日本人であることを認識した行動。
いつもより出勤が遅くなったので大慌てで仕事。こんな日に限って風邪で休む人が多く、こちらにいろんな人が質問に来る。仕事が途切れ途切れにしかできない。何とか5時過ぎには片をつけて5時半にはメトロへ。雪も積もっておらず、車の方が良かったなぁと悔しく思う。
道場到着は6時10分頃。木刀を用意して待っていると、久しぶりに来た学生さんが「形をしませんか」と言ってきたので一緒にすることにした。3本目に入ろうとすると「憶えてないからダメ」と言われ、2本目までを繰り返す。自分の形のチェックをしながら、お相手さんの動きもチェック。自分にフィードバック。
EGSの仕切りで準備運動、基本稽古。今日は踏み込みに時間が多く割かれた。左足の引きつけの問題は常日頃から言われることだが、打ちこみなし、面、2段、3段面、小手、小手ー面、小さい小手ー面、小さい(小手ー面)x2および x3、と道場の端から端までを何回か往復。その後、全員試合場を囲むような形で立ち、連続面打ちをした。跳ばないように気をつけるが、やっぱり跳んでしまう、か。ただ以前に比べるとちょっとした竹刀間の距離の違いに対処しやすくなっているような感じがした。ただこの稽古の途中で足に違和感。右足のふくらはぎに軽いこむら返り。集中力がとぎれてしまった。
面をつけてからは切り返し、打ち込み等の通常の稽古。EGSは切り返し1回目と2回目、明らかにスピードを変えた打ち方をする。そういう工夫も今度試してみようと思う。TPはこっちが何か悪いことをしたっけ、と思う程の力量で打ってくる。時に面に当たるが滅茶苦茶痛い。若いし力があるので当然だが、他の人の時にも同様にやっているのだろうか、とちょっと疑心暗鬼。
その後も通常の稽古をするが、いつもにない稽古が1つ。数名が元立ちになり、掛がpetit men (小さい面)を打つ。これに元立ちが応じ技を加える。4本後、次の掛に交代。5人一つの組。中には防具をつけていないものもいるので、その時は打ちこみ4本。一周したところで元立ち交代。これを4−5周。掛の打ちこみの方は良かったのだが、元立ちの時はあかんかった。ちょっと目先を変えられると、いろいろと迷いが生じてしまい、反応が遅くなり有効な応じ技ができなかった。いろんな技を試すというのが本来の目的だったのに同じ技ばかりになったし。
初心者の元立ち、相手がいない(途中で1人が帰ってしまったため)、ということで2回分地稽古ができず。気付いたオリヴィエがその後に「やりましょう」と声をかけてくれたが、残念ながら先にBJとする合図をしてしまっていたのでできず。いいチャンスやったのに・・・残念。BJは最近よく一緒に地稽古をする。自分も足が前に出ていかないきらいがあるが、彼も同様。そして狙うところも凄く似ている。それがわかっているので、今回はそれを外そうとしたが、彼も同じようにいつもにない技をしてきたのには笑った。巻き返し。意外性が強く、前々回のオリヴィエとの時のような巻き返しに対する返し技がすんなり出なかったのは残念。NMとの時にはじらされて、こちらが先に手出ししてしまう、というのが常。今回も気をつけていたのだがやはり同様。こっちもどっしり構えていると、出端籠手を取られたり、スーッと入られて面を取られたり。もっと上級者に当たろうと上座に向かい、EDにお願いする。打ちこんでいくが返し技を受けることを恐れるためか、打突後に腕が曲がっているようだ。EDに指摘される。これは前回オリヴィエにも指摘されたこと。自分でもすごく納得した。これで稽古終了。
全体的にみて今回はいかん、と思った。気持ちも足も前に出とらん。特に足。前回EGSに「止まってたらあかん」と言われていたのにまた同じことの繰り返し。右ふくらはぎのこむら返りが起こったのもあるが、単なる言い訳。気持ちもしっかり入ってなかったし・・・。

ただ、道場仲間全員の竹刀を使った連続面打ちこみの時の状態をみてくれてたRPが稽古後に
「おとなしくなったねぇ。」
「・・・??? 気合いが足りんっていうこと?」
「違います。ガチャガチャせず、心穏やかに打ちこむようになったということ。いい変化です。」
と。稽古中あかん、あかん、と自分にダメ出しばかりしていたが、ちょっと救われた。