面接官

今朝は家の周りは-10度。昨晩ほどの突風はないものの風もあり寒い寒い。
でもそんなことは言ってられない。今日は自分も超緊張。うちに新しくできる部署の所属長を決めるための面接があり、何の因果か、その面接官の1人となる大役を仰せつかったのだ。今回の面接は面接官が7名。応募者は全て外部からですでに3名までに絞られている。他のところはどうなのか知らないが、うちはこの3名が1人ずつ1人の面接官と対峙して45分の面接を受ける。すなわち応募者は1日7回面接を受けることになる。しかもその間に面接官全員のいる前で30分のプレゼンも行う。つまり応募者は喋りっぱなし。でも面接官サイドも45分 x 3回面接をする訳で本当にしんどい。僕は9時45分から昼まで3回の面接。ランチも応募者の1人と一緒にとり、その後プレゼンに参加。
日本でも経験したことのない仕事。ましてや所属長という凄い偉い人の人選。前もって何を聞こうかと考えていたが、あまりいい質問が浮かばず、切り札、飛び道具的な質問は「自分が他の2人より勝っているなと思うところはどこ?」というちょっと意地悪なもの。欧米人は"absolute value"を有しているが、日本人はそれを有さず、他者との関係の中で生じる"relative value"が行動規範になっていると思っている。「自分がベスト!」という気持ちが常に見え隠れする。でも今回の件はいわゆる競争。だから自分の利点をどれだけアピールできるかは大切なこと。でもこの質問の答えから、自分がどんなウイークポイントを有しているのかを正しく自己判断できるか、ということも見ることができるんじゃないかと考えた次第。(この質問の前に予め「他の2人のことは知っている?」と聞くと、「昨日一緒に夕食を摂って話をした」ということだったので、お互いの情報は多少は入っているものと考えて遂行した。)やってみると意外に自己PRの言葉が出てこない。仕事内容の件での自己PRが少なく、「自分はモチベーションが高い」だの「自分はオープンマインド」だの、精神論的な返答が多かった。ちょっと拍子抜け。自分の弱点については当然あまり言わないが、そこはこっちもお見通し。履歴書などで得た情報からちょっとつつくとすぐ腰砕け。うーん、歯ごたえがないぞ・・・。もっと所属長志願者だからしっかりしているのかと思ったけど、意外に手ごたえがなかった。
45分のマンツーマンの面接は基本的に和やかなトークで相手の人となりを見るもの。でもそこは試験。目に見えないがお互いの駆け引きがある。後から振りかえって考えたら、剣道の勝負などにも通じるようなことやったんかなぁ、とも・・・。
いい経験をした。でも3人の面接を終了したら、どっと疲れた。英語でのトーク以上に心理戦がしんどかった。3時以降に自分の仕事をしようとしたけど、張っていた緊張が途切れた後腑抜け状態になってしまい本当に簡単なことしかできなかった。ホンマ、一日がわやですわ〜。
講評を書いて、後は上の判断を待つだけ。