BLKC 35回目

いろいろあって今回の日記は書くのが遅れた。継続しようかどうかを含めて悩んだ。で、出した結論、「オープンのまま継続する」。コメントは少ないが、カウンターを見る限り、ある程度読んでいただいている方はいらっしゃるので、今後いろいろな配慮が必要だろうが、続けることに決めた。もうあれこれ迷わん!

仕事が押して7時20分に職場を出る。寒ーッ。おまけに風が強い。職場を出てすぐ凄い渋滞。ワチャー、何や何や? ふと思い出したのが、ホッケーリンクで開催されるアイススケートショー。別の道に「月・火の17−20時は混雑が予想される」って出てたっけ。この道は迂回路になっていたはずだが、結局こっちも混んだっちゅう訳か。仕方ない。迂回して高速で市内に行くぞ! こんな時スイスは便利。年間40スイスフラン(3600円程度)の使用料を払い、ステッカーを車の前面窓ガラスに貼ってさえいれば(「貼る」というのが大切)、どんだけ高速を使ってもいい。日本の高速道路使用料の高さとは雲泥の差。高速を飛ばす。でも車が横に揺れる、揺れる。凄い突風。少し速度を緩めないといけないほど。結局稽古開始にギチギチ間に合った。
2人の新人さんがいる。でも彼らはJapan Impactの時の人とは違う。先週見学に来ていた人々。防具をつけていると、入口からカティア。スイス初の6段女性剣士。出稽古でベルンから来たんや。久しぶり、と挨拶。稽古前の挨拶でもオリヴィエが改めて彼女の6段合格を告げる。みんな拍手。めっちゃ温かい拍手だと感じた。カティア自身もオリヴィエや我々に感謝の意を示す。オリヴィエ曰く、
「彼女と自分は丁度同時期に剣道を始めた。始めた頃は本当に良い先生がいなかったよなぁ・・。ここまで続けてきてほぼ同時期に2人とも六段まで取れた。我々の世代はでも七段どまりだろう。今はスイスにもいい先生が増えてきているので、昇段するのも以前よりはスムーズにいくはず。君らの世代には八段も取れるはずや。だから頑張れ!またカティアのお陰で女性剣士にも勇気が出たはずや。いつも道場で男共と当たっていて苦労しているやろが、今日はカティアの胸を借りた地稽古をせぇよ。」、と。長年に亘る苦労を積み重ねて剣道を続けていた2人の言葉は本当に深いものだった。
準備運動後、2人の新人さんはMWが引き受けて個別指導。残りはEGSによる基本稽古後、防具をつけての稽古に移る。今日は何故か切り返しの回数が多い。竹刀の刃筋、振りかぶりが小さくならないよう、気をつけるように指導が入る。基本打ち、返し技などのいつもの稽古に続いて、
「追いかけ面?」を行う。これは初めて。抜き胴など、自分が決まらんかったと思った時、抜けていった相手を、その竹刀の剣先をそのまま利用して追いかけ、面打ちに臨むというもの。みんなあまり馴染みがなかったよう。RBやJPと稽古するが、抜けていった後振り返ってくれず、面が打てないということが何度かあった。
そのあと有段者、級者に分かれて稽古。我々級者は小手抜き面、有段者は突きの稽古。突きも珍しい稽古。カティアも突きを受ける時の心構えなどを指導していたが、ちょうど初心者の元立ちをしていた時で遠くて充分聞き取れなかった。
地稽古、一本勝負の時間は30分程度。そのうち1回はEGSに当たる。今日は調子が良かったはずなのだが、足の運びが非常に悪かった。気を入れることは以前よりもできるようになってきたように思うが、今度は身体が前に出ないということになっている。心と体のアンバランスやなぁ。稽古後にも「止まってたらあかん。ちゃんと抜けなあかんで」、と指摘される。思った通り。
最後の最後、オリヴィエに当たる。相手がおらんと思っていたら、「こっちこっち、やりましょう」と。本当に胸を借り、気を込めながら中心を取るようにし、機をみて真っすぐに面を打ちこむ。2,3本打ちこませていただいた後、「ええ面打ちや。踏み込みもようなった。あとは打突後に鍔迫り合いにならん時にはきちんとずっと腕を伸ばせばOKや。」と。師匠の言葉を守って2本。「よっしゃ。でも紐、紐。」何でこんなときに面紐が解けんねん。こんなん初めてや。慌てて締めなおしたが、残りのほんの僅かの時間だけ地稽古になり終了。以前のように胴を小突かれることもなく対峙してもらえた。稽古後挨拶に行く。「面、よかったで。踏み込みもようなった。上に跳ぶ癖もかなりなくなってる。あとは打突後の腕に気をつけるように」と。今日は初心者の元立ちに当たることが多かったが、気持ちが前に向いたいい稽古だったと思う。