BLKC 25回目-1

病み上がりの週明け。
朝、スイスナンバープレートに変更するための車検前の点検、その見積もりのためにガラージュに車を持っていく。車を置いて、メトロで出勤。いつもより30分遅れで到着。ボスが同僚と話している。暫しの間をおいて僕のところに来る。開口一番、「書き物が遅い。急げ。来週金曜がリミット。」、と言われる。書き物は苦手であるが、身体を動かす仕事も自分自身でやらないといけないので、そちらに時間がとられる。そこで頭を使う書き物が先延ばしになっていた。自分自身でも分かっていたが、面と向かって言われるとやはり凹む。剣道の稽古に行く時間を捻出することができるか、ちょっと考えねば、と思う。でも剣道もとても重要な日常になってきているので、ボーッとしているような時間をできるだけ減らして、時間を有効に使うことを考えるのが大切なんだろうと思う。
夕方に車を取りに行き、車両保険の契約のために保険会社に行く。帰宅後少し仕事をして7時半に道場に向かう。また雪が降ってきた。路面も凍結していて滑る滑る。ブーツにすればよかった、と思うが後の祭り。道場への裏道は急斜面で危険。道路端の凹凸のあるところを譲ってもらいながら防具を担いで下っていく。
道場到着は7時40分頃。胴まで着けて合気道の稽古の終わるのを見ている。するとオリヴィエが「今日は形からスタートするで!」と言いながらやってきた。みんな慌てて胴を外して垂のみになり、木刀(こちらではBokken)を準備。意外な展開。形は木曜の初めの半時間になっていたから。段位、覚えている形の数に応じて並ぶ。僕は下っ端。相手になったのは高校生くらいの男の子。後でわかったのは彼は1本目しか知らなかったこと。1本目よりスタート。相手の目を見据えること、呼吸(オリヴィエによると形の開始から終わりまでで一呼吸)に気をつける。にやけるようなこともなく、相手の目をしっかり見ることができた。でもなんか息が合わない。なんでや、と考えながら1本目を繰り返していたら、相手が仕太刀、打太刀の役割を理解していないことに気づく。そうして見ると、構えや足運びもなんか変。自分が指導するのもなんか変だなぁーと思いながらも、英語で思ったことを伝える。彼の英語もきれい。分かり合いながら形を繰り返すうちに息も合い、ましにはなってきたように思った。2本目の方が平易だと思ったので、教えてトライしてみた。やはり2本目の方がやりやすい。時折オリヴィエによる全体指導も交えながら形の稽古が続く。そうこうしていると「ごめん、もう帰らないといけない」と言われ時計を見ると9時。1時間も形をしている。相手がいなくなったが、同じように相手が帰ってしまったミチさんと形の稽古を続ける。3本目をトライ。これは本当に苦手。足運びも刀の使い方も本当に分かりにくい。彼女も改めて順序を意識して行うと混乱するようだ。全ての稽古が終了した後に「2級も形は3本目まであるからきちんと稽古しないといけない。形の本があるから今度持ってきてあげる」、と言ってくれた。足運びなど逐一書いてあるらしい。YouTubeなどで見ていても分かりにくい、という点では意見が一致した。そういえば今日はオリヴィエからスイス剣道連盟登録費の請求書を渡されたんだった。登録しないと昇級・昇段試験を受けられないので、登録の申し込みをしていたんだった。今年は何月に試験があるんだろう。以前オリヴィエから「2級からやな」と言われていたし、2級がスイスでの始まり。ちょっと楽しみだ。