BLKC 23回目

今日は出だし悪し。仕事終了を6時半に設定したが不都合が生じていたことに気づき、仕事の一部を変更。予定よりも1時間遅れて職場を出る。家路を急ぎ、約15分で帰宅。大慌てで道着、防具、竹刀を抱えて道場へ走る。若干息が切れた状態で7時55分に道場到着。大急ぎで着替え、道場に行ったが畳上げが殆ど終了した状態であった。防具を着けて途中から準備運動に参加。
今日はバーゼルから今度6段審査を受けるカティアが来ていたため、オリヴィエが基本練習を仕切った。彼女はスイス・ジャーマンなのでフランス語ではなく英語を使う稽古が多くなったのはラッキー。素振りの時の左手や足さばきの時の左踵の問題など、土曜の稽古で自分にとっての課題が稽古の中心となっていた。土曜に「君だけでなく殆どのヨーロッパ人が足さばきができてないからね」と言っていたからね。左踵に気をつけていると素振りの腕が変になり、上手くcoordinationが取れない。3段階の踏み込み稽古の足さばきはちょっと良くなったか。左手の絞りはまだまだあまい。あと胴打ち終了時の左手の位置は中心を保つように指導された。
早目に防具での稽古に。切り返し2本の後基本技打ち。エリックと当たった時にまともに体当たりを受けた。「体さばき!」と言われてしまった。いつもはきちんとしていたのになんか変だと思っていた。ジャン・マークと当たった時に籠手打ちについての指導を受ける。素直に真っすぐに打つこと、変に竹刀をくぐらせようとしたりしないことを指導された。今日はあまりエキセントリックじゃなかった。「払い」、「刷り上げ」など、最近の技の稽古。「刷り上げ」では相手が来るのが分かっているのに、大きめの歩幅を取ってしまって上手く打てなかったことあり。表、裏ともに少し上達したはず。でも金曜に二コラから言われた「次の打突を考えた剣先」というのはまだ不確定。これをしっかり考えないと実際の打突が遅くなるから。そうこうしているうちに地稽古に。マット、エリック、クロード(女)などを相手に行った。マットの時に結構力を使ってしまってエリックの時にまたもやスタミナ切れ。クロード(女)との時には籠手面などを打っていったが、抜き胴を取られることが多かった。同レベルの人との地稽古、一本勝負を何本か繰り返す。スタミナ切れの影響もあり、自ら仕掛けていく技というよりも応じ技を狙うことが多くなっていた。もう一つの理由は、技を仕掛けていく時に「打たれたらどうしよう」と考えてしまっているからかもしれない。上級者相手に数本の地稽古、一本勝負ではエリック、クロード(女)などと。結果は同様。
稽古後のオリヴィエの全体へのコメントに「地稽古の意味」があった。これは土曜のバレースクールでの稽古後に僕がオリヴィエに質問したこと。「上級者に対しての地稽古ではいろんな技を試してよい。その時には姿勢、足などいろんな項目も付随するが、それは「good feeling」を感じるかどうかが判断基準で、一つ一つの項目をチェックするのではない。そして「自分が楽しめる剣道」を追求するようにすること。すなわち、自分が思う「良い剣道」を心がけることが大切。下位の者に対する地稽古では、「どうしたら彼らの剣道を上達させることができるか」に心を配ることが必要」、と。いいネタをオリヴィエに提供したのかも。でも皆と共有できるレベルの質問だということでホッとした。
終了後、帰り際にオリヴィエが更衣室に戻ってきて「英語の指導が多くてよかったやろ」と一言。その後「溜め」から上級者の剣道の技のかけ方についての話に。上級者は自分から技をかけて打っていくというよりも、「相手が否応なく打たなければならない」状況を作り上げ、応じ技をかけることが多い。気合いで制したり、剣先の争いをしたりするが、自分はどっしりと「溜め」る。そして相手が打ってくるように仕向ける。割合で言うと自分からの打突が30%、応じ技が70%程度とのこと。今の自分でも気合いで相手を制御することもできるだろうし、今日の稽古にもその項目(一足一刀の間に入って中心を取るようにした後、少しだけ空けるようにして相手の面を誘い、応じ技をかけるというもの)があったので、ちょっと考えてみよう。仕掛け技が少ないと嘆くより、意図的に応じ技にもっていくことができる、と考える方がよさそう。