BLKC 19回目-2

1時間ほど基本稽古を繰り返した後、面をつけての稽古。基本稽古の復習後、剣先のせり合いを稽古。剣先を左右に入れ替えて中心を取るようにしたり、剣先の押し合いで相手の出方を見たりすることを目的とした。なかなか小刻みの剣先の動きができない。丁度オリヴィエとの時に当たっており、「左小指の握りが甘い」ことを指摘された。左の握りが甘いと竹刀が安定せず、細かな剣先の動きができないとのこと。確かにそう。前回にも左小指の握りを指摘されているのだが、やはり「左小指は要」なのだ。オリヴィエは「ヤクザが左小指をつめるのは刀が握れないようにするためでしょ」と以前僕に聞いてきたが、一因ではあるんだろうな。
その後で地稽古があった。剣先のせり合いなどの練習の後なので、皆それに関係する技をかけようとする。従って繰り返し打ち込むようなことは少なかった。僕の場合には実践ではせり合いはうまくいかず、払いが中心となり、特に払い籠手、すりあげ面(やはりリーチの違いから)を打つことが多かった。でも簡単にさっと面を取られたりするのはどうにかせねば。全く応じ技ができていないということなので(サーシャやケンとの時に)。
最後の最後がオリヴィエとの地稽古。やはり籠手が多かったかな。彼の方が10cm以上も身長が高いのだが、2,3度は遠間からの面を打った。有効打突よりも若干遠いのかも知れないが、今後可能性があるかな。
稽古後、人数も少なかったこともあり、先生のお言葉をめいめいが聞く機会に恵まれた(言葉の問題があるので、最後にしたけど)。オリヴィエは「地稽古の時にはtechniqueを考えず、sensationでかかっていくように」、と以前も言われた言葉を繰り返した。稽古の復習のように地稽古を用いるのではなく、実践として精神を重視した稽古を行うように、ということなのだろうか。あと「明らかに上達してきているよ」、と思いがけない言葉をかけてくれた。体力は向上してきているが、技術はまだまだ。奢らずに丁寧な剣道を続けていくことが今の目標。あと、焦らないことだろうな。
終わって更にオリヴィエと話す。24日、31日は道場での稽古がないのだが、彼自身は「休みなし」らしい。夏休みも。「怪我の時に十分休んだから、今は要らない」というが、やはり剣道以外のことに割く時間がもったいないのだろう。こちらは週末から日本に一時帰り、2週間弱は剣道はお休み。でも日本では剣道に関する本を買って読む予定。日本の道場を訪ねることもオリヴィエから勧められたが、関西では知り合いの人がいるのか分からなかったので、尋ねなかった。
今日が今年最後の道場での稽古だった。リバ剣できたことが今年一番の収穫。これを更に実り多いものにしていくのが来年の課題。