復活第一日目

職場はいつもより少し早めに出る。
車の修理が終わったので、その引き取りがあるため。
自分のせいではなく、コンピュータのトラブルがあったので仕方が無いのだが、修理費は高かった。
でも予約無しに当日引き取り、2日で修理完了だから許そうか。
   
その後、防具を持って道場へ向かう。
早目に着き、子どもたちの稽古の時に礼をして入る。
着替えて、アキレス腱のストレッチを念入りに行う。
次々と大人が来るが、休んでいた2ヶ月の間に面子が少し変わったか。
大学のゼッケンを垂れネームをつけた人が何人か。
若返ったのはいいが、ちょっとビビる。

子供の稽古が終わって、A先生のところに挨拶に向かう。
「久しぶりやなぁ」
「アキレス腱を痛めてドクターストップがかかってたんです。今日がほぼ2ヶ月ぶりになります」
「無理せんと稽古しいや」
 
稽古は時々ある本当の基本の話から。
今日は左手の握り。
「構えてみぃ」と言われ、皆構え、一人一人チェックされる。
その後、剣先を押されて、僕の時は「まだ少し軽いな」と。
小判型の竹刀を使っていたのは反則だったかもしれないが、小指の締めが少し緩かったか。
握りや剣先の向きは良かったよう。
 
その後基本稽古。
ペアでの稽古だが、休み無しなので、休み明けの身体にはキツかった。
最後には息切れしていた。
篭手が下手になっていたなぁ。
相面は意外によかったか。
 
5分の休憩の後、地稽古。
元立ちは3名の先生方。
アキレス腱とふくらはぎをよくマッサージしてから並ぶ。
I先生。
掛稽古ではなかったし、左踵に気をつけたかったので、焦って打ちたくなかったのだが、
ペースが早くて撹乱される。
足のこともあるので、間合いもいつもより縮めていたが、それも余計に逆効果だったのかも。
出端篭手と何本かの面は入ったが、応じ技はイマイチ。
 
A先生では掛稽古。
足を注意される。「左が送り足になっている時がある」と。
いつもは「上背を利用して少し遠くから打て」と言われるが、
足のことを考えて間合いを作ろうとしているのは分かっていただいていたよう。
でも足はダメやな。
 
ヘロヘロになって終わった直後、K先生から手招き。
「しんどい時の方が力が抜けていい稽古になんで」
そう言われたらやるしかなかったが、やっぱりバテまくり。
「以前より剣道らしくなったやん」
そう言われても納得出来なかった。全然いいところなかったし。
 
何とか最後まで耐えた。
久しぶりの稽古だったけど、ちょっとホッとした。
でも休むと再開は厳しいものだ。