BLKC 171回目

午後8時15分、PCで最後の1クリックで、
2年越しの仕事のカタをつけた。
数週間後には結果が分かる。
この数週間、特にこの1週間は大変だった。
ボスがバカンスから帰ってきて、毎日毎日仕事の締め切りを早められ、
結局締切を1週間早めて仕事を終える事になった。
最終日でもまだ図に文書に大幅に手直しを加えていた。
同時進行でいろんな人にも読んでもらい、そのコメントが次々届く。
その度に再度変更を加える。
夕方までには、自分の許容量をオーバーしていた。
自分の仕事の最後の化粧直しなのに、自分が充分コントロールできない。
ボスや同僚が帰った静かな部屋で、最後まで落ち着いて見直し、20時15分にクリックした…。
   
疲れていた。
身体的にも、精神的にも。
でも友人がイギリスから帰ってきているらしかったので、稽古に向かった。
   
大幅な遅刻。残り1時間。
着替えて道場に入ると真正面に初心者の元立ちをしているKG(イギリスから帰ってきた友)がいた。
嬉しいなぁ〜。
   
周り稽古で技の稽古をしていたが、
オリヴィエが「yasuはCPと切り返しをしてから稽古!」と言ってくれ、輪に入る。
でも何だか調子が変。
普通の技の稽古の時は良かったが、
日本からの剣道家と当たった掛稽古で、2人分の掛稽古を一人で続けることになり、
その後完全に息が上がった。
その直後から地稽古の周り稽古になったが、殆ど動けない。
どうする?
しようがない、contre-attaqueがメインになるような稽古しか無いかなぁ、そう思う。
でも待ち剣にならないように気をつける。
 
結局、7本くらいの地稽古をしたが、思った動きはできなかった。
息が上がったままでヘロヘロだったし、途中から頭痛が酷くなっていた。
あっ、脱水や、と思ったが時既に遅し…。
思った稽古ができず、凹んでいた。
 
稽古後、オリヴィエと体調不良の時の稽古について話す。
頭も回っていなかったので、話した事も中途半端。
「そこに居続ける、それが一番大切なこと」
そんなことを言われたが、何かしっくりきていない。
聞き漏らした、ちゃんと理解できなかったところがあるんやろな。

あと、最近稽古していて、肚の大切さがちょっと分かってきた気がする。
かけ声の掛け方が変わったのはそのせい。
オリヴィエがずっと言っている事だったのに、
約2年経ってようやく、「あっ、これかも??」と実感できてきた感じ。
そう言ったら、オリヴィエの目がちょっと笑ったように見えた。
でもこういった事を言ってくれている先生がいたからこそ、
それに気づく事ができるチャンスがあったのは確か。
人の言葉、って本当に大切やな、と思う。

「30年後、また一緒に剣道しような。それまでお互いに研鑽をしっかりと積んでな。」、
と言ったオリヴィエ。
30年、その間にどれだけいろんな教えを自分の身体が本当に理解できて、どれだけ進歩できるか。
それはそれで楽しみ…。