指紋押捺

朝いちでCentre de biométrieに出向く。
受付番号をプリントアウトした後、窓口に向かう。
とても綺麗な室内。
そこに町の中にあるような証明写真のブースが5つほど並んだカウンターがある。
「Permis Bのprolongationのために来たんですが」と言うとすんなり処理に入る。
「写真を取るから、ブースに入ってね」
と言われ待っていたが、どうもコンピューターとの連動が悪いらしく立ちあがらず、
隣のブースに担当者とも移動することになる。
写真を取り終え、さて署名かと思っていると、担当者が入って来て、
「此処に両手の人差し指を置いてね」と言う。
ちょっとあっけに取られた。こんな事は初めてだったから。
ああ、これがcartes biométriquesの意味だったんだな、と分かる。
何かちょっとしたわだかまりは感じた。
実際、仕事場ではないが、ある建物に入るのに指紋認証が要るところがあり、
指紋を取られたことはある。
でも、公的機関に指紋を取られるのは初めて。
  
日本でも外国人に対しては指紋押捺が必要とされる。
フランス人に聞いたら、フランスのIDカードの取得にはフランス国民であっても指紋押捺が要るとのこと。
「911の影響だよ」、フランス人はそう言う。
何だかせち辛くなってきたようだ。