病院再診

今日は職場絡みの道場での稽古があるが、同じ時刻から手の怪我の再診があるので、休み。
「予約が満杯なので、SG先生の一番最後の16時に予約を入れますね。
でも初めての診察になるので、30分前には受付してくださいね」
と電話でいわれていたので、3時半には病院に到着していた。
受付に行くと「admissionの受付に先に行ってね」と別の所を指示される。
大慌てで向かい、バーコードがたくさん付いた2枚の紙をもらう。
2枚目には自分のこれまでの受診歴が書かれていた。
    
それらを持って整形外科に戻る。
「これでいいわ。座って待っててね」
そう声をかけられ、シートで座っている。
周りをみると年配の方ばかり。
アジア人は僕一人なのでみんなの興味を引いているようだった。
本を読んで待っていたが、仕事の疲れで途中で眠ってしまった。
10分か15分位だったが、気持ちよく眠った。
小一時間待った後、名前を呼ばれ個室に連れていかれた。
看護師さんに状況を説明し、2,3分後、先生が入ってきた。
SGではなく、別の女医Sさん。
「SGは患者さんが多くて、手が回らないから、私が代わったの。
状況は聞いているから心配しないでね。よろしく。」
そう言って診察が始まる。
装具を24時間はつけていなかったことを謝るが、
筋萎縮や関節拘縮が怖くなったこと、
仕事に親指が欠かせないことなどを説明した。
「そうよね、私もあまり長期間装具をつけるのは好ましくないと思っているの。
だからいいのよ。ただ、炎症が起こっている間は動かさない方がいいけどね」
「あと2−4週間はかかるかな。親指を小指の付け根に当ててみて。」
やってみると親指MCP関節の問題で左手と同じようには曲がらない。
でも何とか付け根に付く。
「此処まで曲がれば大丈夫よ。いいわね」
「でも重いものは持てないし、握力もなくなっている、痛むから」
「時間がかかるのよ、完全に治るのにはね」
そんなことを話す。
そして、「短い装具を作るからそれをもう少し着けてね」と言われ、別室に連れて行かれる。
その場で技師の女の人に会い、短い装具を作ってもらう。
「白でいい?」そう言われ、自分の手に合った自分だけの装具を作ってもらう。
「この靱帯はね、スキーでよく痛めるのよ。でも反対側の靱帯じゃなくてよかったわ。
そっちだったらもっと大変だっただから。」
スポーツのこと、病院の事など雑談しながら装具を作成。
途中でSG先生登場。「久しぶり。ゴメンね、今日は忙しくて。
でも順調に治っているようね。良かったわ。」
そしてS先生も「近くに住んでるのね。フォローアップの診察も来てね。いつでもいいわよ。
装具についても手直しとかも小まめにするから、私たちの携帯の電話番号も書いておくわね」と。
本当に素早い対応。しかも親切。
日本の病院も見直さないといけないな、と思う。
実際の先生の診察は5分程度だろうので、日本も一緒。
でもしっかり患者の目を見て話を聞き、話をする。
それが一番大切。患者の不安な気持ちを和らげるいろんな工夫をしている。
人と人の繋がりをしっかり考えているな、と思う。
病気を診るのではなく、人を診る。
そういうことをもう一度見直さないといけないと思う。
もっと他の診療科も見たいな、と思った。