狂言

昨晩はちょっとしたイベントがあった。
日本から来た大蔵流の狂言を観るイベント。
職場から車で1分の所で開催され、主催者とのやり取りの中でタダの券を戴いていたこともあり、
そそくさと出かける。
会場は満員。着いたのが遅かったので一番上の席。
来場者を見ると2割がアジア人、8割がヨーロッパ人、という比率。
板張りの床と両サイドに生花のアレンジがされており、なかなかいい感じ。
           
狂言を観るのは日本でも海外でも初めて。
初めに挨拶があったが、演者の声の出し方は惚れぼれした。
狂言についての解説とちょっとした掛け合いなどで和ませた後、本題に。
演目は「蚊相撲」と「寝音曲」の2つ。
言葉がやっぱりわかりにくい。
日本人でも分からないのだが、スイス人向けにフラ語の字幕が少し出る。
全てではないが、笑わせる壷を突いた的確な字幕。
それを読んで逆に理解したりした。
       
舞台での声がやっぱり心地良い。よく通るし、ブレスの位置が面白い。
2つの演目の間に更なる解説があって、動きの意味が分かったりしたのがよかったなぁ。
日本では見るチャンスは多くても絶対に行かなかったから、
ここスイスで日本文化に接するのは逆に興味深い。
    
終了後、客の中に剣道仲間を4名見つける。お互いに見つけ合って集まる。
Kは剣道を止めるらしい。
4年前に足を故障して、ついこの前に再開した時にあったのだが、
その時にまた同じ部位を痛めたらしい。
剣道の体勢が一番の問題とのことで、剣道することを断念したとのこと。
「でも見に行くよ」と言ってくれたのは嬉しかった。
    
みんなと色々話した後、COと酒の試飲に。
2人とも梅酒を飲む。店主によると熊本の焼酎メーカーが作ったもので珍しいらしい。
美味しいし、後味もすごくフルーティでまろやか。嫌みがない味。
35スイスフランだったが、迷わず購入。COも購入。
いい買い物だと思う。
車でCOを送りがてら、月曜の剣道の稽古の話をする。
中心の取り方、攻め方、等々。
やっぱり経験者の意見、考え方を聞いていると、人それぞれやな、と思うが、
皆しっかり考えているな、と言うことが分かる。
単なるreflectionでやっているのではない。
いい勉強。