2年の憂鬱

昨日に引き続き、肝になる仕事。それに加えて同僚の仕事の手伝いもある。約束は10時半。早目に出勤し、自分の仕事の段取りと仕事の開始。10時半前に同僚のところにいくと、テンぱってる。あれ、まだ準備できてないの? っていうより、開始までまだ30分以上かかりそう。自分の仕事にも差し支えるので、大慌てでセットアップを手伝う。前日に準備しとくもんだ、こんなことは、と思いながらやっていたら、どうも気持ちが顔に出ていたよう。「ストレスをかけないでよぉ」、と。「これからの手伝いに際して心を落ちつけておきたいのに、自分の方がストレスなんじゃ!」と言いたかったけど、グッとこらえる。普段は温厚で落ち着いた人に思われているが、内実はかなりのイラチ。本来の仕事は接客的な側面もあるので、社会人になってから表面上は温厚を装えるようになっているが、やはり時折素の感情がもれ出てしまう。
結局小一時間遅れで仕事開始。それからの15分がまずは自分ひとりだけの勝負どころ。同僚も自分でやったことがあるのだが、上手くいかないということで僕にお鉢が回ってきた。1分ごとに丁寧に手際よく正確にやればいいだけのこと。15分が過ぎて、次のステップからは4名で仕事。そこからの1時間はまたひと勝負。今度はスピード勝負。4人が順繰りに仕事をするのだが、同僚の手が一番遅い。遅れる。仕方なく残りの3人で同僚の分もカバーしながら捌く。1時間終了。同僚はその後2時間継続して仕事するが、今度はもっと簡単なことなので予定通り1人でやってもらう。酷く疲れた。
ランチを大急ぎで摂り、自分の仕事を再開するが、同僚の仕事が遅れたため、自分の仕事を1つ先延べすることに決める。あ〜あ。残りも結構時間のかかる仕事。5時前になってようやくメインが片付く。昨日からの続き仕事はその後結果が出て、なんかいい感じ!ちょっと条件を変えればクオリティが上がってOKになるだろう。ちょっとモチベーションが上がる。
気分良くいると、朝の仕事を手伝った同僚が横に立っている。
「こんな結果」
「・・・?? めっちゃええやん。こんなん綺麗な結果見たことないで。」
「うん、そう思う。自分で前やった時にはぐちゃぐちゃで全然結果にならなかったけど、今回の結果はびっくりしてる。」
「ほな、次はこれとこれをせなあかんなぁ。」
「またやってくれる? 今度は事前にちゃんと準備しておくから・・・。」
「しゃあないなぁ(笑)。」
でも本当に心から嬉しかった。同僚は2年苦しんでいたのだが、どうも光が射したよう。そのブレイクスルーに自分の手が役立ったんだったら、こんな嬉しいことはない!
なんかどっと疲れた1日だったが、最後の2連チャンのいい結果に疲れ、眠気なんて吹き飛んだ。
夜道を窓を開けて車で走る。まだ冷たい風が心地よく頬に当たる。自然に大声で歌っていた、窓を開けたまま・・・。