BLKC 26回目

今週はいろいろとボスからの締め付けがあったが、剣道は人生の一部になっているので、5時過ぎに退社して道場へ。着替えて道場に向かうと、オリヴィエとエリックが形の稽古をしていた。垂をつけて、形の稽古に参加しようとしていると、オリヴィエが「これつけてね」とZEKKENを渡してくれた。わが町の名の英語名、自分の名字が漢字とローマ字で書かれている。実はこれまでは自分のネーム入りの垂れ帯は使ったことがない。これが初めて。なんか照れくさい。でも、着けて稽古へ。形の稽古相手を探していたら、オリヴィエとの稽古を終えたエリックから「形する?」と聞いてくれたのでお願いする。
1本目はスムーズに終了。
2本目はこれまで簡単、と思っていたが、いろいろと指摘される。
仕太刀の時のかわし方がダメ。左手は常にリフトアップできる力を保つ。それを右手が抑制することで、刀が下段をとってかわしている。その手許の力加減を考えること。
その後も相手に対する充分な残心を示すこと。1本目の時の残心の時と同じようにするのがよさそう。相手に充分な気の圧を加えるようにするということだと理解。
3本目は恥ずかしながら初歩から教わる。
仕太刀での左手はしっかり締めること。最終的な剣先は相手の両目の間まで持っていくこと。
打太刀の足運びがいつも混乱する。下がってくるときには2歩目までは右、左。その後刀を下して左足から3歩下がる。下がる際の2歩目までは刀はサイドに引きながら相手の刀を払うものの、体自身はローテーションせずに、そのまま前方を向いた形を保つこと。
2本目まではエリックの目を見据えて稽古できたが、3本目になると色んな気の迷い、自分が充分理解できていないことでの気負いなどのためか、注視できずにやけた感じになってしまった。相手に対して気で負けてるんだなと思うが、これは自分がしっかり形を覚えて自信を持って相手に対峙できれば解消できるんじゃないかな、と思う。
畳を上げて本稽古に移る。その際に二コラから「垂、カッコイイ」と言ってもらったりしてちょっと安堵。実は彼の垂には漢字が使われている。彼の名字と似た発音をするフランス語の日本語訳、という複雑な経緯を辿ってその漢字を使ったんだろうと思って尋ねると、案の定そう、とのこと。他の人はみんなカタカナなので漢字を使いたかったのね、と思ったらほほえましかった。多くの人が新しいZEKKENをつけている。カタカナはnomであったり、prenomであったり。選択は個人に任されているよう。Prenomで呼び合うのが普通なので、nomを覚えることができる。僕もローマ字表記があるので、nomも覚えてもらえるかな?
今日はマットが基本稽古を仕切る。素振り、切り返し、早素振りなどを徹底的に繰り返す。計200本以上。早素振りの回数が結構あったので疲れた。でもここでオリヴィエが大問題を指摘。竹刀をただ当てるような早素振りではダメ。きちんとcoupeすることを考える素振りが必要。その練習として、早素振りのattackの際に2 attacksをするように言われる。前後移動は変わらないが、面のところで2段attacksになるので、打突点でより多くの時間が割かれる。単純な2拍子ではなくなるということ。やってみると難しい。毎回確実な2 attacksができない。手の握りの問題だろうが、時間がなくてあまり深く追求できず。専らリズムに注意した早素振りを行った。
短時間だったが基本稽古がきつかった。その後、面をつけて本稽古へ。出端、抜き、払い、すりあげなど、これまでの技の稽古の繰り返し。歩幅の事が分かってから、払いはやりやすくなってきている。あとはタイミングの問題。早く対処しないと焦ると、当然空振りになる。溜めて、溜めて、でも良いタイミングで払うことが大切。でもネルソンの払い面は痛かった。彼は上背があり力が強いので、彼の打突は脳天を直撃して、本当に痛い。
オリヴィエと当たった時には面ー払い胴。左手の手首の返しを繰り返し注意される。手首を柔らかくして返すが、その後はしっかり締めるということ。
アンリ、バゼル、アザレア、クレマンス、リカルドなど、色んな人と地稽古。中年や女の子との時はよいが、若者(男)と当たると自分の体力のなさにがっかりする。気合いを入れて打ちこんでいきたいが、連続の地稽古で息が切れてしまっている。今後よくなるのかなぁ・・・。
稽古終了して防具を外していると、何と胴紐がプツッと切れてしまった。縁起でもない、と思いながら焦っていると、オリヴィエが「青紐はないが、白紐はあると思う」と言ってくれた。後で白紐を探しに行く。面紐用のものだったが、取り合えず切って使ってみることにする。