初稽古 - BLKC 20回目

今日が初稽古日。
しかしいろいろあって、道場到着は6時20分。時差ボケが酷くなってきたためか眠気・身体のだるさが増加してきて気が萎えてきたのも一つの理由。でもここは何とかしてでも、と気を振り絞って雪の残る道を急いだ。大慌てで着替えて道場に行くと、畳を上げているところ。それにしても大人数。後で概算したが50名近くだった。
垂、胴をつけて遅れて準備運動に参加。今回はジュネーブのヤニス先生と2人の方が来られており、オリヴィエが紹介していた。ヤニス先生は力が強いらしいことが彼の説明から分かった(ご本人は苦笑)。そんなこともあり、足さばき、素振りなどの基本練習はオリヴィエが指導した。久しぶりに竹刀を振ったこと、竹刀が変わったこと(今回から小判型の竹刀)もあり、なかなかうまくいかない。窓ガラスに映る自分の構えを参考にして振りかぶりに気をつけた。特に年末に言われていた左手の締め、足の幅、腰を入れた足さばきに気をつけて振った。小判型竹刀は竹刀の上下左右が明確になるため、手の内の握り(特に右手)が分かりやすくなった感じがする。母指球の竹刀への当て方がフィットしやすく感じた。
7時頃になって面をつけての稽古に移行。人数が多いため3列での打ち込み練習。順繰りに切り返し、鍔迫り合い、体当たり、応じ技などを行ったが、隣との間が狭かったため、胴だけでなく面・籠手についても打ちにくかった。いつもとは異なる交代の仕方をフランス語で指導されたため、よくわからず迷惑をかけた。しかしスイス人もなかなか理解できていなかったので、こちらも状況が飲み込みにくかったのもあったのだが。ヤニス先生とオリヴィエの体当たりは結構強かったので、受け手のオリヴィエは右足を一歩踏み出す形で受けるように指導。でも我々がやるとパワー不足。オリヴィエもそれを指摘。有段者同士での数本の地稽古を見取稽古し、その後有段者を元立ちにして自分たちが地稽古。立て続けに6本。ジュネーブからの方(垂の名前は読めず)、リカルド、エマニュエル、セドリックなどの若い方にお願いすることになった。セドリックに指摘されたのは「中心をきちんと保つこと」。一足一刀の間よりも遠間から面を打つことが結構あり、面を取ることができたことがよくある。彼曰く、「得点を取るという点では今はいいだろうが今後絶対に苦労するから、中心をきちんと保ち、両腕の位置に留意した面打ちをする
のが良い」とのこと。時間切れ寸前に気をつけて行った面を一本。「完全じゃないけど、よくなった」と言ってくれた。彼はいつも色々と問題点を指摘してくれる(前回は打突と足のタイミングのずれ)。有難い。エマニュエルとの時には前回同様、どう入ったらいいか迷って焦って打ち込むということになった。彼の落ち着いた姿勢に気圧されているのだろうと思う。
その後に一本試合。タイミングを逃して1人目は見取となったが、2人目からは参加。ステファンが空いていたので慌てて参加。すぐに面1本を取られた。続いてエリック。出ばな籠手などもしたが効かず、セドリックに指摘されたようなダメな面打ちを打ったりした。最後には面を打たれたけど。最後はまたオリヴィエ。一足一刀の間にはなかなか入れず、遠間からの面や籠手ー面など。刷り上げ面も一度は試した。ここずっと稽古の最後の最後にオリヴィエと当たる。彼に当たれるのは光栄なこと。面の奥から厳しく見つめられるため、気合いで負けないようにしようと思い、しんどいが改まった感じになる。相手によって気持ちを変えるつもりはないのだが、彼と一番よく話すので、やはりそうなるのかも。
全体的にみて、初稽古は「休み明けで、忘れていることが多い」ということ。リバ剣なのでまだまだ身体に剣道が染み付いていない。今年もできるだけ稽古に精を出して、少しでも身体が剣道を覚えてくれるようにしたいと思う。