BLKC 68回目

目的が邪道であるのは百も承知。
でもふっ切りたいこと、調べてみたいことがあり、稽古に向かう。
いつもより早い19時からスタート。
声は昨日からかすれて裏返るので腹から声を出す。低いがしようがない。
手の内に気をつけて素振りをする。
合計100本程の素振りだったが道着は汗でボトボト。
面をつけてからも基本稽古が続く。
特に間合いと足運びに気をつけながら打ち込む。自分の今の間合いを探る。
2段の胴打ちは踏み込み後の2本目の胴では立ち位置がおかしいのか、決まらない。
相手になってくれたATも同様なことを言ってくれた。最近の彼女はやっぱり変わったよな。

返し技は抜き技と出端技。
オリヴィエと当たった時には元が篭手か面を選び、掛が返し技を打つという稽古。
うまくいかない。相打ちになるばかり。
「今何を考えて打ったんや」と叱責される。
「篭手が来ると思って抜き面を考えたんやけど、面が来て対処できなかった」
呆れられたような感じ。どこに目をつければいいのか、まだ分からん。
これまでの地稽古でも同じような経験をしており、これは課題。
                   
その後地稽古に。今日は40分ほどできる!
IMとの時に、自分の面金にIMの剣先が当たる。
彼女はびっくりして謝ってくれたが、やっぱり力もスピードも遅かったので、
別に何とも思わなかった。
PAはバレースクールから出稽古に来た!初めてちゃうか?
他の人が相手になっていなかったので、顔見知り同士だし、稽古することとした。
攻めがなくどんどん掛かって来る感じになっていたので、
その辺りを話して稽古する。
回り稽古ではなくなったので、次々上の先生へ掛かる。これが一つの今日の目的。
思いっきり身体を痛めつけようと思っていたから。
まずは、EGS。やっぱり途中で彼はフェイントで面を空けるような所作を見せる。
前回居着いたりして、打てなかったので、今回はのったように見せて、
出端籠手などで対処してみる。
その後はフェイントも少なくなったので、普通に稽古。あまり打たれなかったと思う。
MW。初太刀までの攻めが少し長かった。でもそれが良かったよう。
面を打ちこんだ。ちょっと浅かったと思ったが、
直後、「今の面は全てパーフェクトやった」、と言われる。
実はこの時、遠間からの飛び込んでの打ちを試していた。
前回MWから間合いが悪い、ということを言われていたので、留意したのだ。
打ちこんでいくのがメインだったが、返し胴や抜き胴も試させてもらえた。
稽古後に再度、面の話になり、「でも浅かったよね」というと、
「遠間から飛び込んだでしょ。その間合いは20代、30代やったらええけど、
yasuはもう少し入った方がええんよ。そういうこと。」
MKF。彼女がどうしてもやろう、というので稽古。出端籠手を1回喰らった。
その後はEGSとMWの後で疲れており、ちょっと応じ技に終始。籠手抜き面を数回。
出端籠手は相手の身長が低いので打ちにくかったし、決まらなかった。
続いてTP。若くて力も強く、スピードがあり、以前から怖いと思っていた相手。
でも何か以前と違って、攻めることができた。
変に防御に陥ることなく、積極的に攻めて打ちこめたし、応じ技も試せた。
勿論、何度か面も食らったが、以前ほどは簡単に攻められなかったと思う。
最後にED。彼にはどうしても間合いをチェックして欲しかった。
彼の前回のコメントは簡潔で的確であったし、改善をチェックしてもらいたかった。
MWからの間合いのコメントはこの時点ではまだ貰っていなかったので、
遠間から飛び込むような打ち込みをしていたが、足は継がずに打ち込んだ。
彼は僕との時には自分から打ち込むようなことはあまりしないので、
こちらがメインに攻めていくのだが、無茶をせず、
タイミングを図ることを心がけた。
2,3本は面を打たせてもらう。
その後1本勝負になったが、お互いに1本を取っても、
「まだまだ!」と言い合ってずっと続けていた。
彼とは本当にずっと続けていたかった。いろいろ教えて欲しいと思った。
最終的には2回分くらいの稽古をしていた。
                                           
で、ここからがちょっと調べたかったこと。
稽古後に地稽古をお願いした人全てに挨拶に行き、単なる挨拶ではなく、
何らかのコメント、アドバイスをお願いした。
どんな話が出てくるか、それを知りたかった。
EGS:「まだまだ焦って打っている」
MW:前述通り
TP:「凄く剣道が変わっていて驚いた。
  yasuの攻めが強くなっていて、自分本来の打ち込みが出来なくなった」
ED:「打突後の腕をもっとしっかり伸展させること。
  yasuの右腕が危険やで。
  前回指摘した間合いの件を訂正しようと努力していたのはよく分かったし、 
  そうなってた。でも、遠間より一足一刀の間から打ち込む方がいい。
  そして上ではなく前へ打ち込むように」
MKF:「籠手が空くので打ち込んだ。籠手に気をつけたほうがいいよ。」
IM, PA:「ありがとうございました」
基本的にみんな具体的な指摘をしてくれる。流さない。
きちんと相手になった俺を真っ正面から見てくれている。
下手な一人の剣道をしている個人として、仲間として扱ってくれている。
それが分かり、ホンマに嬉しかったし、心から有難いと思った。
ここのところいろいろあったから、泣きそうになった。
ここスイスでは剣道を続けられる。
続けていきたい。
そう思った。